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メッセの力投に打線が応えて3連勝!
先発・メッセンジャーが8月初勝利を挙げた。前回登板した18日の巨人戦は、4回途中5失点でKO負けを食らったが、それまでの3試合はゲームを作っており、打線の援護さえあれば…という内容。きょうの8回3安打1失点も、驚くべきものではない。
7回までわずか1安打投球。四球もなくスイスイと投げていた。唯一の失点は8回。先頭のロペスに二塁打を許し、二死後、嶺井にタイムリーを浴びた。
「ロペスに投げた1球は高く入ったけれど、それ以外は低く集められた。状態はよかったし、藤井さんといいリズム、いいテンポで投げられました」
そんなメッセンジャーを勝たせようと、打線も奮起。初回に福留のタイムリーで1点を先制すると、4回にはマートンの8号ソロで加点。5回は二死満塁から福留が押し出し四球を選んで3点目を挙げた。決して大量援護ではなかったけれど、きょうのメッセンジャーには3点で十分だった。
「東京ドームでは気合が入り過ぎて、力でねじ伏せようとしていたが、きょうは変な力みがなく、真っすぐは伸びがあったし、カーブもよかった。今シーズンは中4日が何試合かあったけど、きょうはフォームに気を付けながら投げていて、スピードガン以上に生きた球が行っていた。ここはマウンドが高いから、それをうまく利用して、角度のある真っすぐを…」
試合後の和田監督は、メッセンジャーへの賛辞が止まらなかった。
東京ドームで3連敗を喫し、このまま失速するのではと心配されたが、ホームに帰って3連勝。巨人には9月の甲子園でやり返すとして、すぐに星を戻せたのは大きい。
「あんなやられ方をして、引きずりがちなゲームだったけど、選手たちはそれを振り払ってやってくれた。一戦一戦、いい切り替えができている」
指揮官は選手たちのメンタルの強さに手応えを感じたようだ。
火曜日からは広島と敵地で3連戦。それが終われば、本拠地・甲子園に帰ってくる。きょう11個の三振を奪い、通算奪三振数でスタンカ(元南海、大洋)を抜いて助っ人史上単独3位に躍り出たメッセンジャーは、きょうの勝利と記録達成を振り返りつつ、先を見据えた。
「個人的には3連敗のきっかけを作った悔しい負けを断ち切れたし、チームとしては失いかけた流れを取り戻せた。この流れを広島から帰ってくるまで続けたい。(記録は)うれしいけれど、本当に覚えてもらう選手になるには、優勝するチームで投げられるようにしたいね」
和田監督は「残り試合は全部、勝つ気持ちで投げてほしい」とメッセンジャーにエールを送ったが、もちろん本人もそのつもりだ。