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1点を守れず痛恨の逆転負け
7回までは阪神のペースだった。というより、メッセンジャーのペースだった。初回、先頭の比屋根に初球をたたかれ、四番・畠山の適時打であっという間に1点を失ったが、その裏、すぐに追いついてもらうと、2回以降は先頭打者を確実に打ち取り、走者を出しても二塁すら踏ませなかった。
その好投に報いようと、打線は6回二死からの3連打で1点を勝ち越す。タイムリーを放ったのは捕手の藤井で、バッテリーでお立ち台に上がる姿まで想像できたものだ。続く7回もメッセンジャーは3人斬り。球数はまだ99球で、当然8回も続投した。この回を抑えれば、9回は守護神・呉昇桓にリレーしていただろう。しかし…。
8回、メッセンジャーが突如、崩れる。代打・今浪に内野安打を許し、比屋根の犠打で一死二塁。続く川端に初球をとらえられ、センターオーバーの二塁打で同点とされると、山田にも初球を右中間へ運ばれた。逆転適時三塁打だった。
「7回までも、自分ではそんなに調子がいいとは思えなかった。よかったのはカーブくらい。最後の失投だけが悔しいです」
山田に打たれて降板したメッセンジャーは、ベンチに帰ってもしばらく頭を抱え込んだままだった。
リードした藤井は8回のメッセンジャーについて、「いっぱい、いっぱいだったかな。先頭バッターのところでちょっと感じた。でも、そこまではよく投げてくれていたから…」と残念がった。
ただ、点差はまだ1点。2番手以降の投手が抑えれば、残る2回の攻撃で何とかなったかもしれない。その願いは届かず、福原も打たれてこの回、一挙5点を献上。さらに9回には高宮、二神もつかまり、2点を追加されたのだが。
きのうは藤浪が完封し、打線も久々の大量得点で9対0と快勝しただけに、連勝して一気にカード勝ち越しを決めたかった。
「メッセンジャーのときはなかなか点を取れなくて、あと1点がというゲームになる。キツイんだけど、きょうはあの1点で逃げ切らないといけなかった」
和田監督も悔やんだ1敗。ただ、引きずるわけにはいかない。切り替えて、明日の試合に臨むだけだ。