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一軍試合速報

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乱調で貰った大量点

前半の大量得点で主導権を握った阪神が、ほぼ危なげなく押し切った。

中日先発の新鋭左腕・濱田達に対して2番 大和、上本・今成を6・7番に据えるオーダーを組んだ阪神。四球・犠打で作った初回二死2塁の好機はマートン・福留が倒れて、得点する事が出来ない。

阪神は降雨ノーゲームとなった広島戦(1日・甲子園)以来『中3日』で能見が先発した。2回裏先頭4番 平田に左前安打を許すが、続く和田を二ゴロ併殺に取るなど安定した立ち上がりを見せる。

3回表は濱田が制球を乱し3四球で一死満塁。ここで3番マートンがチーム初ヒットとなる右前適時安打を放ち、阪神が先制する。自滅のカタチとなった濱田は、続く福留に押し出し四球を与えたところで降板した。

絶不調だった5番ゴメスも、代わった小熊から中前へ2点適時安打。続く上本は有利なカウントから甘い球を左中間へ運ぶ2点適時二塁打を放つ。更に敵失が絡んだ一死1・3塁から8番 鶴岡が粘りに粘って右犠飛を打ち上げて、一挙7点のビッグイニングとなった。

「打ったのはストレート。浮いてきたボールを逃さず打てたよ」と、先制打のマット・マートン外野手。14打席振りのヒットがタイムリーとなったマウロ・ゴメス内野手は、「最近打てていなかったけれども、みんなが作ってくれた流れに乗って、一本打つことが出来て良かったよ」と胸を撫で下ろした。「みんなが繋いで作った良い流れだったので、とにかく自分も後ろに繋ごうという気持ちだった」。6番としてポイントゲッターの仕事を果たした上本博紀内野手も舌は滑らかだ。

5回表には、中日3番手・金子から一死1塁にヒットの上本を置いて7番 今成が左中間突破の適時二塁打。阪神が更に加点した。

大量点を味方につけた能見は、ベテランらしい落ち着いた投球で中日打線を分断する。6回裏に一死2・3塁とされるが、ここは2番 荒木の右犠飛による1点で凌ぐ。しかし、7回にも6番エルナンデスにあわや本塁打と言う中越え適時二塁打を浴びて、歳内の救援を仰いだ。

ここは後続を抑えた歳内だったが、続く8回裏ニ死から荒木に内野安打を許してから連続四球でニ死満塁となって、代打・森野が告げられたところで高宮と交代する。一つ間違えると大量失点になる場面でベテラン左腕はスライダーで森野を空振り三振に仕留め、役目を果たした。

9回は安藤が締めて、阪神が8対2で中日を破る。能見篤史投手は2年振りの2ケタ勝利。阪神は、1985年以来 実に30年振りの中日戦8連勝となった。先制打を含む3安打のマット・マートン外野手は、「今日は本当にチーム全体の勝利だ。打線は10安打8得点。能見投手もリリーフ陣も良く頑張ってくれた」と一丸である事を強調している。

和田 豊監督は大勝にも引き締まった表情で報道陣の前に現れた。「ゴメスが打つとビッグイニングになるな。それが中々出来なくて、今まで1点2点に終わっていた。(3安打で打点もついたが)もう少し打球が上がり始めれば、本来のゴメスになるんじゃないか?」。

「(能見は)バテたね。7回までは投げ切ってくれないと」・・・。正直言うとビッグイニングは相手に貰ったような得点だし、幾つか注文はあるものの、それでも好機をしっかりモノに出来た勝利を指揮官は素直に評価。「(連勝してカード勝ち越しとなったけど)それだけに明日の試合が一層重要になった」と話し、帰路についている。