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若松に沈黙・・連勝ストップ

終盤のピンチに頼みの中継ぎ陣が打たれ、阪神が完敗を喫した。

中日先発は、8月4勝で月間MVPの3年目・若松。初回 阪神は2安打1四球で一死満塁とするが、ゴメス・今成は不発に終わる。立ち上がりは特徴のチェンジアップが高く入っていた若松だが、徐々にペースを掴む。3~5回は走者を許さず、逆に阪神打者は変化球に上手くタイミングを取れなかった。

阪神先発・岩崎は3者凡退で立ち上がる。速度以上に差し込まれる独特なストレートを武器にアウトを重ねていく。3回裏は先頭8番 杉山のヒットで無死の走者を背負うが、バントや盗塁を許さず安定した投球。中盤までは両投手の見事な投げ合いで0対0が続いた。

7回裏 岩崎はルナ・死球と4番 平田の右二塁打で無死2・3塁と絶体絶命のピンチを迎える。その後、一死満塁7番 赤坂のところで阪神ベンチは安藤にスイッチ。安藤は代打・森野に初球フォークを打たれ、右前適時安打で先取点を許した。更に二死後、若松の代打・藤井にも中前適時安打を浴びて2点目を失い、安藤は高宮と交代する。

リードした中日は8回 浅尾を投入して逃げ切りを図る。阪神は二死からマートン・四球と福留の中前安打で1・2塁と一発逆転の見せ場を作ったが、5番ゴメスはフォークボールに空振り三振に倒れて得点する事が出来ない。

その裏 阪神も福原を送ったが、この日はベテラン右腕が厄日。荒木・ルナの長短打で無死2・3塁とされると4番 平田にはレフトスタンドへの 13号3ランを浴びて、万事休す。9回は本来先発のバルデスが調整的な意味合いの登板と言う余裕を見せた中日に5対0と敗れた。今季13回目の完封負けで、阪神の連勝は3でストップ。対中日も8連勝で止まった。

試合中に上手く修正した若松が7回(99球)4安打7三振2四死球 無失点で8勝目をあげた。惜しくも敗れた岩崎 優投手だが、投球内容そのものは素晴らしかった。6回1/3(95球)4安打4三振2四死球 2失点。敵将・谷繁元信監督に「打席に立たないとスピード感が分からない。スピードガンより手元でキレのある投手で、今日はなかなか難しかった」と言わしめた。「ストライク先行でテンポ良く行ってたんだけど・・・」(岩崎 優投手)。惜しむらくは7回先頭ルナへの死球と平田に追い込みながら浴びた痛打だが、反省を次回登板に生かして欲しい。

「立ち上がりでネ。あそこで主導権を握らないと。(若松には)タイミングが取れてる選手が少なかった。(チェンジアップも)一回やってる投手だから、ある程度アタマにあったと思うけど、それがあっても捕まえられなかった」。和田 豊監督は、若い右腕に脱帽だった。7回表ニ死2塁で岩崎に代打を送らなかった事については、「うーん、振り返れば、あそこなんだろうな。(でも)後の事もあったし、岩崎で凌ごうと思っていた。内容も良かっただけにね」と説明している。

結果的には初回のチャンスを逃した事が全てだったが、ベテラン中継ぎ右腕が崩れた点も含めて、こういう試合もある!と切り替えるしかないであろう。敗戦の中で4番 福留は3安打を放った。昨夜の打席中 スイングの際 不安のある右手中指を痛めて途中交代していたが、さすが!の存在感を見せている。

一方で4打数3三振に終わったゴメスだが、「チャンスで回ってくるから、厳しい攻めはされるけど、ここに来てそんな事は言ってられない。パピー(ゴメス)には何とかして貰わないとな」と平田勝男ヘッドコーチは言う。「(7回のピンチでは)安藤の経験に懸けた。1点で止めて欲しかったけど、言い出したらキリが無い」・・・指揮官も天王山となる次の巨人戦へと気持ちを入れ直していた。