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エラーで先行許し、追い詰めるも一歩届かず
先制のされ方が悪かった。2回、先発・メッセンジャーが先頭の阿部を死球で出すと、長野に中前に運ばれ無死一、二塁。アンダーソンは左翼へ飛球を打ち上げたが、やや左中間寄りにいたマートンはスタートも悪く、追い付けない。しかも後逸してもたつく間に、ワンヒットワンエラーで二塁走者の生還を許してしまった。気落ちしたメッセンジャーは村田に犠飛を打たれて、2失点目。6回には四球で歩かせた坂本を一塁に置き、四番・阿部に15号2ランを浴びて、6回4失点で降板した。
「2回はかわいそうだったな。ボール自体は悪くなかったけど、ちょっと力みがあって、投げ急いでいた」と中西投手コーチ。和田監督も「相当、気持ちが入って初回から飛ばしていた。力みが入って、コントロールがメッセ本来のものではなかった」と残念がった。
しかし、打線はあきあめない。5回まで内野安打1本に抑えられていた巨人先発・ポレダに食らい付き、6回に1点を返すと、7回には一死から福留、ゴメスの連打で二、三塁。難敵を降板に追い込み、2番手・宮國に対して二死満塁のチャンスを作って、途中出場の梅野の2点適時打で1点差まで詰め寄った。
8回、ビハインドでつぎ込んだ安藤の被弾は痛かったが、その裏、今度は山口に襲いかかって無死一、三塁。きのう2イニングを投げた守護神・澤村を引きずり出し、併殺の間の1点で再び1点差に。9回もその澤村を攻めて一死三塁と、一打同点、さらには連夜のサヨナラまで期待させる攻撃を見せた。
結局、後続が倒れてあと一歩届かなかったが、最後まで巨人を苦しめたのは間違いない。勝ったヤクルトに同率首位に並ばれたとはいえ、明日につながる粘りだった。
