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一軍試合速報

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野手総動員で執念の引き分け

最後は投手の島本が代走に送られた。ベンチ入りしていた野手16人を使い切っての苦肉の采配。サヨナラ勝ちはできなかったが、勝率で争う優勝には、引き分けも大きな意味を持つ。
 
延長12回表を安藤-高宮のリレーで何とかしのぎ、負けがなくなった最後の攻撃。広島の6番手・中崎の前に、三番・マートン、四番・福留が2者連続で見逃し三振に倒れたが、五番・ゴメスがきょう初安打となる右前打で出塁した。
 
投手が入っていた六番には、最後の野手・田上を代打で起用。その田上に対して初球がボールになると、和田監督が動く。
 
「代走・島本」
 
一塁走者のゴメスは、お世辞にも足が速いとは言えない。ブルペン陣で残っていた二神、歳内、島本の中で、もっとも脚力があると判断された島本に白羽の矢が立ったわけだ。
 
「1球目を投げる前に、ちょっと言われたんですけど、1ボールになって『行け』と言われて、ビックリしました」
 
ファームで走塁練習をしていたとはいえ、本人も驚きの代走起用。結局、田上の三塁ゴロで島本が二塁フォースアウトとなり、ゲームセットを迎えた。
 
7回以降、毎回走者を出しながら勝ち越せなかったが、先発・能見が7回2失点と粘り、福原-呉昇桓-安藤-高宮と懸命にバトンをつないで負けを防いだ。
 
「最後まで食らいついてやった。明日につながればいい」
 
試合後、和田監督はそう言った。明日は広島のエース・前田を打ち崩してみせる。