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拙攻重ね 絶望的4連敗

序盤に主導権を奪われ追いかける展開も14残塁と再三の好機を逃した阪神が拙い試合運びで敗れた。

今季最終戦となるナゴヤドームは、中日・和田一浩外野手の『引退試合』。急逝した阪神・中村勝広GMを悼み、半旗を掲げ、両軍ナインが喪章を付けて臨む。

初回3者凡退で滑り出した中日先発・バルデス。2回表は新井・江越のラッキーなヒットと四球で二死満塁だったが9番 秋山が左飛に倒れる。その裏  阪神先発・秋山は和田・エルナンデスのヒットなどで一死1・3塁とされて、現役として本拠地最終打席の8番 谷繁に左前適時安打を許し先制された。続くバルデスには左越え適時二塁打を浴びて、あえなくKO。 阪神は島本~二神と細かく繋ぐが、二死満塁から二神がルナ・平田に連続押し出し四球を与えて序盤で4点のビッグイニングを許してしまった。

1回1/3(29球)5安打4失点。「大事な試合でこのような結果になってしまい、悔しいし、チームに申し訳ない。しっかり投げることが出来なかった」。秋山拓巳投手は、頭を下げている。

阪神は3回表 大和・死球と福留のヒットで一死1・2塁とするが、4番ゴメスが遊ゴロ併殺に打ち取られてリズムを作れない。4回にもマートン・江越のヒットで一死1・3塁と攻め立てるが、梅野と代打・俊介が抑えられた。バルデスも5回途中で100球を超える苦しい投球ながら、5回表もヒットの大和が盗塁を決めた二死2塁でゴメスが打ったセンター返しをセカンド亀澤の超美技(二ゴロ)に阻まれて、どうしても得点を奪えない。

ようやく6回表  先頭5番マートンがレフトスタンドへ1ヶ月振りの豪快な9号ソロ本塁打を放ち、阪神は1点を返す。一死後 江越・梅野の連打で1・2塁となって中日・谷繁監督はバルデスから祖父江にスイッチ。代打・関本は内角フォークを見逃し三振に倒れるが、1番 鳥谷は左前適時安打を放ち、この回2点を返した。

7回表には中日3人目・田島の乱調で福留・ゴメスが連続四球。無死1・2塁の絶好機が訪れるが、マートンはフルカウントからボール球を振って三振、6番 新井が投ゴロ併殺に倒れてしまう。負けるべくして負ける典型の攻撃だ。その裏  阪神5番手・高宮が1安打2四死球で一死満塁のピンチを招く。ここはエルナンデスを捕ゴロ併殺に打ち取り、何とかダメ押しは防いだ。

中日・又吉が登板した8回表     。阪神は、梅野の右越え二塁打などで一死1・2塁と好機をつくる。鳥谷は三振に倒れるが、代打・伊藤隼は代わった岡田からラッキーな内野安打で二死満塁。3番 福留に全てが託されたが、若き左腕のオール直球勝負にフルカウントから中飛に打ち取られて、またしてもチャンスを逃す。9回は浅尾に抑えられて、結局4対2で敗れた。

マット・マートン外野手は久々の一発にも「負けてしまったから・・・」と多くを語らず、スタメンマスクで2安打を放った梅野隆太郎捕手も表情は冴えない。「(秋山は)最初から高めに浮いていた。低く低く!と言っていたけど、打たれ始めると止まらなかった」と振り返った。連続押し出しで傷を広げた二神一人投手は、「抑えないといけなかったが、慎重になり過ぎた。(ピンチでマウンドに来た和田監督には)思い切って、腕を振って行け!と言われた」と話す。

江越の猛打賞など12安打6四死球とチャンスが山ほどありながら反撃は2点止まりの14残塁。「6〜8回だけじゃなく、塁は埋めるけど、そこでの一本がな。こっちも早い回に1点でも2点でも返せていたら展開は変わったけど・・・」と話した和田 豊監督。
関川浩一打撃コーチは、「3者凡退は初回だけ。点が入らないのは、こっちの責任。選手は良くやってるよ」と選手を庇う。

坂道を転がり落ちるような4連敗で首位ヤクルトとの差は5。2位の巨人とも3ゲーム差に開いた。重い意味を持つ黒星に福留孝介外野手は無言で引き上げた。「GMに何とか勝ちを報告したかったけどな」。平田勝男ヘッドコーチの一言が全員の気持ちを表している。

「明日もゲームはある。一試合一試合、全力を尽くす。最後までGMも見てくれてると思うし、悪い流れを断ち切るべく全力を尽くす!」。指揮官は、この逆境にも不屈の姿勢を崩さず、今季最後のナゴヤドームを後にした。