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マツダで得意のコイ封じ!

中軸打者とベテラン左腕の活躍で久々に投打が噛み合った阪神が、眼下の敵に快勝。連敗を4で止めた。

完全に優勝の可能性が消えて3位狙いにターゲットを絞った広島は、プロ初の中4日で右腕・福井が先発。西岡 剛内野手が右肘内側側副靭帯損傷から約4ヶ月振りに一軍登録された阪神は、2番 今成・6番 伊藤隼・7番セカンドには坂を起用して臨む。初回 一死1塁にヒットの今成を置いて3番 福留がセンター右へ 20号2点本塁打を放ち、猛虎が先制した。

2006年以来の大台到達に福留孝介外野手は、次のように振り返る。「打ったのはシュート。いい感触で捉える事が出来た。ここのところ、相手が先制して主導権を握られるようなゲームが続いていたし、先制点を取ることが出来て良かった」。

阪神先発・能見は立ち上がり、鳥谷の超美技にも助けられて3者凡退で初回を滑り出す。2回裏には一死後、5番に復帰した新井のポップフライをセンター伊藤隼が捕れず二塁打となる不運なピンチもあったが、落ち着いて後続を退けた。得点力不足に喘ぐカープは、1回から菊池が内野ゴロで果敢なヘッドスライディング、鈴木誠もセーフティバントを見せるなど必死さは感じられたが、一方で打ち損じの内野フライなども目立った。

3回表  二死から福井が福留・ゴメスに四球を連発。5番マートンが初球真っ直ぐを叩いた打球がレフトへの適時安打となり、阪神が3点目を奪う。「前の二人が続けて四球を選んでいたから、ストライクゾーンに投げてくる可能性が高いんじゃないかと思って積極的に打ちにいったよ。ゴロの打球になったけど、イイところを抜けてくれたね」。マット・マートン外野手の冷静な分析が実を結んだカタチだ。

5回表は阪神が鳥谷のヒットから一死1・2塁とするが、ゴメス・マートンが凡退した。広島・福井は5回(92球)5安打4三振4四死球の3失点。初めて中4日で投げた影響か? 制球にバラつきがあり、無駄な四球でリズムを崩して苛立つ様子が見て取れた。

その裏  能見も堂林と福井の代打・小漥のヒットで二死1・3塁とされるが、1番 丸を見逃し三振に斬り脱出。6回は一死1塁で4番 エルドレッドを遊ゴロ併殺。7回裏には鳥谷の失策が絡んだ二死満塁で丸を中飛に打ち取る。能見は再三走者を背負うも、粘り強く要所を締めた。

8回からは必勝リレー。福原〜呉 昇桓と繋いで3対0と広島を完封して、阪神が連敗を4で止めた。広島は5安打と打線が振るわず.3試合27イニング連続無得点。CS進出の可能性が遠のく手痛い4連敗となった。呉 昇桓は、外国人歴代最多タイとなるシーズン41セーブを記録した。また、9回表には西岡 剛内野手が代打で出場。三飛(投手・今村)に倒れるが、多くのファンから温かい声援を受けた久々の一軍公式戦に感慨深げだった。

「いろんな要素があるけど、先ずは自分の投球をする事。今日は最初から飛ばして行こう!と思っていた。ボールも高くなったし、逃げる事だけはしないようにしたが、まだまだ課題は終盤になると出てくる」。7回(95球)4安打6三振2四死球 無失点。得意のマツダスタジアムで今季11勝目をマークした能見篤史投手だが、内容には不満そう。一方で、「やっぱり序盤に取ってくれると自分たちのペースになる。福留さんも、マートンもよく打ってくれた」と打線への感謝も忘れない。これで広島には今季5勝。通算では23勝目となった。

「(能見が)粘った!と言うか、やはり ココのマウンドが合うんだろうな。良い守備に助けられたし、逆に味方のエラーを能見がカバーした。久しぶりに先行逃げ切り。本来の勝ちパターンの試合になった」。漸く連敗がストップして、和田 豊監督もホッと一息つく。それでも、中村勝広GMへの弔い星になったか?の問いには「うーん、GMも1勝じゃ満足しないだろう」と話し、まだまだ!の姿勢を見せていた。