試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

マエケンにやられた!

若きエースの投打に渡る活躍で、広島が連敗を4で止めた。

呉 昇桓投手が右内転筋の張りで登録抹消。守護神不在の緊急事態に陥った阪神が、広島先発・前田の立ち上がりを攻める。鳥谷の右前安打から二死2塁として4番 ゴメスがフルカウントで変化球をレフト線に運ぶ適時安打を放ち、初回1点を先取した。 

「打ったのはスライダー。アウトローの見逃せばボールだったかも知れないけど、上手く拾えたね。マエダさんは良い投手だし、先制点を取ることが出来て良かったヨ!」。マウロ・ゴメス内野手が胸を張った。

阪神先発・岩田は最初から飛ばして初回3者三振の滑り出し。2回裏は二死後、堂林・田中に連打を浴びるも8番 石原を打ち取る。3回・4回にも得点圏に走者を背負うが、何とか凌いだ。しかし、5回裏  投手・前田の左二塁打と四球で一死1・2塁のピンチを迎え、菊池は空振り三振に取るが、3番 新井に変化球を三遊間に運ばれ同点の左前適時安打。続くエルドレッドにも左越え適時二塁打を浴びて、2対1と勝ち越されてしまう。

5回(108球)を投げて、6安打4三振2四死球2失点。球自体 決して悪くなかった岩田だが、捕手・梅野を含めたバッテリーでコースを狙い過ぎたキライもあり、球数が嵩んでスタミナを消耗してしまったのかも知れない。岩田 稔投手は、「先発投手としての仕事を果たすことが出来ず悔しい」とアタマを下げている。6回以降  阪神は歳内〜鶴〜高宮と繋いで必死の防戦に務めたが、この日は僅か1点のビハインドが非常に重たい。

「皆さん、お忘れかも知れませんが、PLでは4番を打ってました(笑)」。マートンの緩慢な守備の隙を突き全力疾走で二塁打として自ら逆転劇のキッカケを作った広島・前田健太投手はヒーローインタビューでおどけた。立ち上がりこそ失点したが、徐々に精度を上げて後半は殆ど投げミスもなかった。危なげなく8回(112球)まで投げて、4安打9三振 無四球 1失点 。阪神打線は前田の前に完全に脱帽である。

9回表はクローザー中崎から先頭・鳥谷がヒットで出塁するも、今成が三振。最後は福留が二ゴロ併殺に倒れて、阪神は2対1で敗れる。前田は、堂々ハーラーダービー単独トップに立つ14勝目をマークした。

 逆転された5回には表の攻撃に一つの伏線があった。一死1塁で9番 岩田の送りバントは前田に処理されて投ゴロ併殺となった。試合後  和田 豊監督は、その場面を一つの敗因にあげている。

「今季を通じて、そういう傾向がある。本人が(バント失敗を)引き摺っているかどうか?わからないけど、その後に点を取られた。(対照的に)前田は全力疾走して(逆転劇を演出)、更に投球ギアも上げて行った」。今季最終戦となる10月4日(甲子園)でマエケンとの再戦も予想されるが、「先の事より、とにかく明日どう勝つか?だけだ」と答えた指揮官。心は既に広島・ジョンソン攻略へと移っていた。

5安打と元気のなかった打線の中で3安打と気を吐いたキャプテン・鳥谷 敬内野手は「明日も頑張る」と言い残して、帰りのチームバスに乗り込んで行った。