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残塁空し・・V成らず

阪神は12安打12残塁の拙い試合運びで流れを掴めず連敗。優勝の可能性が完全に潰えた。

快晴のマツダスタジアム。広島先発・ジョンソンに対して阪神は初回、四球の鳥谷を大和が送った一死2塁から3番 福留の左前適時安打で先制する。マツダでの今シリーズ3試合全てで、阪神は1回表に得点をあげた。その後、ゴメス四球で尚も一死1・2塁となるが、ここはマートン・今成が連続見逃し三振に倒れる。それでも6番 今成はジョンソンとの初対決に粘って12球を投げさせた。

その裏 プロ初の中4日で先発した阪神・岩崎は、いきなり丸にレフトへ初回先頭打者アーチとなる17号ソロを運ばれて、たちまち同点とされる。更に菊池のヒット・盗塁で一死2塁となって4番エルドレッドの左越え適時安打で簡単に勝ち越される。更に二死1・2塁から6番 田中に中前適時安打を許して、1回持たず早々にノックアウトとなった。岩崎は プロ最短・2/3回( 35球) 5安打 1三振 0四死球 3失点。

ロングリリーフとなった 阪神2人目・鶴は、2安打1四球で招いた3回裏二死満塁で8番 石原を空振り三振に斬るなど3回1/3を無失点で乗り切った。後を繋いだルーキー石崎も5回裏いきなり3番 新井に二塁打を浴びるが、後続を封じて2イニングを1安打無失点に抑えた。

阪神は4回表 ゴメス・マートンの連打で無死1・2塁とするも今成・江越・藤井が倒れて反撃出来ない。ジョンソンは初回から球数が多く5回にも鳥谷・大和の連打で一死1・3塁とピンチを招くが、福留の遊直に走者・大和が1塁へ戻れず併殺となって切り抜ける。大和(前田大和)選手は「自分の判断ミス」を認める。阪神はこうした細かいミスが負の連鎖を呼んだ。

7回表には代打・俊介と鳥谷のヒットで一死1・2塁として、漸くジョンソンを引きずり下ろす。代打・関本起用に広島は大瀬良を投入。関本はフルカウントからの内角直球を叩き三遊間を破る左前適時安打を放つ。しかし、3番 福留は三ゴロ併殺に倒れて、追いつく事は出来なかった。

8回表 ゴメス・四球にマートン・今成の連打で無死満塁と千載一遇の好機を迎えた阪神は、代打攻勢で勝負をかける。しかし、力投・大瀬良の前に西岡が二飛、伊藤隼・見逃し三振で不発。途中出場9番 梅野も二飛に倒れて、ほぼ勝負あった。

その裏 5人目・福原はエルドレッドのヒットから代走・赤松の3盗もあって一死1・3塁の大ピンチを背負い、7番 田中に右へ2点適時三塁打を浴びてダメ押し点を許してしまう。

それでも、この日の阪神は最後まで見せ場は作った。9回表 広島ショート田中の失策もあって無死1・2塁で中軸に回るラストチャンス。しかし、福留・ゴメス・マートンが不発に終わり、万事休す。5対2で広島に敗れた。連勝のカープは3位阪神に1・5差と再接近。CS進出への望みを繋いでいる。(ジョンソンは、チームメイトの前田に並ぶハーラートップの14勝。敗れた岩崎は10敗目)

「(岩崎がKOされたのは)中4日が影響したのかも知れない。打線が逆転しないとな」。和田 豊監督が嘆いた。12安打12残塁という数字にも象徴されるように、この試合でも勝負どころで決定打が出ない悪癖は改善されなかった。

東京ドームでは東京ヤクルトが2位巨人を破り優勝へのマジックナンバー3を灯したが、阪神はリーグ優勝の可能性が完全に消滅。「現状は重く受け止めてるし・・・全ては私の責任。ただ、残り試合に全力を尽くして、最低限ではあるけど、CSの権利を取る」。指揮官は無念さを堪えて、新たな誓いを立てている。

ショックのV逸だが、2試合連続3安打と意地を見せたキャプテン・鳥谷 敬内野手は、「一つでも勝って行かないと・・」 とプロらしくコメント。勝負どころで起用され結果を出せなかった西岡 剛内野手も、「また、頑張るしかない。切り替えて、勝つことに変わりはない」と発言した。絶望の淵にあっても、猛虎は最後まで戦い続ける。