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エース・藤浪がリーグトップタイの14勝目

藤浪と心中――と言っては大げさだろうか。初回に奪った2点のリードを保って迎えた8回の攻撃。二死満塁の場面で、和田監督は藤浪をそのまま打席に立たせた。結果は三振で追加点は取れなかったけれど、きょうの藤浪なら2点で十分、という見立てだったのだろう。
 
初回、先頭の立岡に左中間へ鋭い打球を飛ばされた。長打コース…と誰もが思った瞬間、中堅・江越がダイビングキャッチで藤浪を救う。その後、2安打で三塁まで進まれたが、無失点で切り抜けると、先頭打者にヒットを許した2回と5回は、狙い通りの併殺に打ち取った。
 
6回までは無四球で、球数わずか73球。「藤浪の球数じゃなかったな」と中西コーチが冗談を言う少なさで、残り3イニングを迎えた。7回以降はいずれも得点圏に走者を背負ったが、ホームは踏ませず。8回、2イニング連続で二死一、二塁のピンチを招くと、和田監督自らマウンドへ向かった。
 
「しっかり勝負して行け!」
 
ゲキを飛ばされた藤浪は、続く坂本を左飛に仕留めた。ヒヤリとする打球だったが、「(先日亡くなった中村勝広)GMが押し戻してくれた」と監督。目に見えない力も働いていたのかもしれない。
 
「1回でも長く、一人でも多くの打者に投げたいと思っていた」と言う藤浪は、今季4度目の完封で14勝目をマーク。ハーラーダービートップに並んだ。もう完全に「虎のエース」だ。
 
次回は10月4日の広島との今季最終戦に登板予定で、節目の200イニング投球回も見えてきた。ただ、個人の記録よりチームの勝利、というスタンスは変わらない。
 
「届けばいいですけど、それは結果なので。それよりも、次の試合、チームとして勝つことを考えて投げたいです」
 
きょう勝ったことで、2位の望みは残った。CSの本拠地開催に向けて、負けられない戦いが続く。