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岩貞12奪三振の熱投

若きサウスポーが、活きの良い投球でベテラン右腕との守り合いを制した。

阪神先発は、開幕ローテーション争い最後の椅子に滑り込んだカタチの3年目左腕・岩貞。緊張の立ち上がりは先頭・白崎と4番 筒香にヒットを許し二死1・3塁と走者を背負うが、1塁走者をスタートさせて重盗での得点を狙った横浜DeNAの作戦が(3塁走者が上手く反応出来ず)不発に終わり初回をゼロで切り抜ける。

横浜DeNA先発・久保康は、相変わらず巧みな投球で古巣を翻弄する。開幕2戦目にマルチヒットを記録して以来、不振が続く6番 鳥谷は4回表の捉えた打球がセンター荒波の超美技に阻まれ  25打席連続無安打と自己ワーストを更新するなど阪神打線はなかなか捕まえる事が出来ない。 DeNAはショート倉本らの好守も光った。

2回・3回は3人ずつで片づけていた岩貞だが、4回裏 ロペス・筒香の3・4番に長短打を浴びるなど一死満塁の大ピンチを招く。6番 宮崎にカウント3-0となって、開き直ったのか? そこから岩貞は思い切り腕を振って真っ直ぐを続け  宮崎を二飛、戸柱は3球三振に斬って脱出した。この日はストレートが走り、チェンジアップなども効いて堂々2桁奪三振を記録している。

阪神は6回表 横田・福留のヒット、ゴメス敬遠で二死満塁の絶好機を作る。ここで打席は鳥谷。カウント2-2から外角球(シュート系)を仕留めて中前へ2点適時安打を放った。実に6試合ぶりのヒットが今季初の貴重な先制タイムリーとなって、阪神が待望のリードを奪う。「久々のヒットがイイ場面で出て良かった」。守備でも岩貞を盛り立てたキャプテンだが、26打席ぶりの一撃に鳥谷 敬内野手は短くクールな一言で喜びを控え目に表現した。

岩貞は6・7回も見事な投球で筒香から外角直球で見逃し三振を奪うなど波に乗った。結局 7回(108球)まで投げて4安打12三振1四球 無失点で交代する。

8回裏を福原がピシャリ9球で3者凡退に抑えた後、阪神は9回 西岡のヒットをキッカケに一死1・2塁として 平田に代わったDeNA3人目・サウスポー福地から1番 高山がカウント3-1後の真っ直ぐを左中間へ狙い打つ2点適時二塁打を放ち勝負を決めた。

福地の暴投で更に1点を加えた阪神が、守護神マテオを温存。最後は高宮が締めて5対0で前夜逆転サヨナラ負けの雪辱を果たしている。

「勝てて良かったな!と思う」。今季初登板で7回を毎回の12奪三振無失点と言う見事な内容でプロ通算3勝目をマークした岩貞祐太投手は、ヒーローインタビューではスタンドの歓声にはにかみながら答えていた。「梅野のサインをしっかり理解し納得して、思い切って投げて行けた。自分の投球をやってここまで来れたので、色気づく事なく今まで通り投げようと思っていた。(毎回の12奪三振も)本当に配球のおかげだと思う」。大学時代の地元でプロ初勝利の地でもある横浜スタジアムは、岩貞にとって最高のパワースポットである。

「(岩貞は)勢いのあるピッチングだった。腕を振って思い切りダイナミックに投げていた。(次の登板も楽しみだけど)打たれてもイイから腕を振って活きのイイ投球をして欲しい」。金本知憲監督も若武者の姿勢を讃える。神宮の試合で大飛球を見て兆しを感じていたと言う鳥谷については「いずれは打つと思っていた」と心配していなかった様子。

何より嬉しそうだったのはマテオを温存出来た事で「これが大きい!(高山の適時打などで追加点が取れた事は)意味がある!」と話し、指揮官はご機嫌な様子でスタジアムをあとにした。