試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

初物攻略!宿敵に勝越し

若い投手を攻略して2度のビッグイニングを作った阪神が、今季最多得点で大勝。敵地での対巨人3連戦を勝ち越した。

巨人先発は高卒3年目の右腕・平良がプロ初登板。阪神は初回  高山が中前安打で出塁するが、後続が抑えられる。スリークォーターからテンポ良く繰り出す投球にタイミングが合わず、ヘイグ・福留・ゴメス・鳥谷が4者連続三振を喫するなど序盤は初モノに猛虎打線が上手く対応出来ない。

阪神は、開幕から3試合目の登板となるメッセンジャーが先発。いきなり先頭・長野に右中間を破られ無死2塁となるが、落ち着いて後続を退ける。2回にも二死から7番 村田に中越え二塁打を浴びたが、続く小林誠は三ゴロに打ち取った。3回裏は先頭・プロ初打席の平良が右へヒット性の打球を飛ばすが、「常に狙っている」と言う福留の絶妙なポジショニングでライトゴロとなって場内が沸く場面もあった。

初顔の投手に「油断は出来ない」と話していた金本知憲監督。 4回表  円陣を組んで臨んだ阪神は一死からヘイグが四球で歩いた直後、4番 福留はファーストストライクを強振すると打球はライトスタンドに飛び込む先制の2号2ランとなる。尚も1安打2四球で二死満塁に9番メッセンジャーがフルカウント後の直球を右前へ2点適時安打を放って追加点を取った。巨人・平良はここで交代。3回2/3(71球)4安打4三振3四球4失点とほろ苦いデビュー登板となった。打たれはしたが、巨人・高橋由伸監督は「良かった部分の方が大きかった」と前向きに捉えている。

先制本塁打の福留孝介外野手は、「打ったのはカットボール。初対戦の投手だと言う事はあまり気にしていなかった。ランディが0点で抑えてくれていたし、何とか先に点を取ってあげたいと思っていた。良い一発が打てた」と話す。

阪神ベンチは1巡目・平良の投球を観て「変化球の曲がり方が想定(事前の情報)と違い戸惑っていた」(片岡篤史打撃コーチ)らしく、4回表の攻撃前にその辺りを踏まえて攻め方の確認をして臨んだと言う。

勢いに乗った阪神は5回表 横田・ヘイグのヒットから無死満塁と巨人2人目・土田を攻め、ゴメス・左前適時安打と鳥谷・右犠飛。更に岡崎の左翼線2点適時二塁打や暴投もあって、この回5点と連続ビッグイニングで9対0と突き放した。

「打ったのはスライダー。この3連戦は良い結果が出ていなかったから、チャンスで走者を返す打撃が出来て嬉しい。ずっとヒットが出ていなかったからチームの裏方(スタッフ)にバットを触ってもらい『打てますように!』とおまじないをかけて貰ったんだ。スタッフの皆に感謝だね!」。打率1割台も早くも今季15打点目となったマウロ・ゴメス内野手は、得点シーンを機嫌良く振り返る。また、2点適時二塁打を放った岡﨑太一捕手は、「打ったのはストレート。ランディのためにどんなカタチでも良いので走者を返したい!という気持ちで打席に入った。ランディを援護することが出来て良かった」と話した。
 
メッセンジャーは5回裏 亀井・村田の長短打で無死2・3塁とされるが、大量リードの余裕もあって慌てずに無失点で凌ぐ。6回裏にも立岡・坂本の連打で走者を背負い一死後5番クルーズの中前適時安打を許して遂に得点されたが、その後はギアを上げて8回(118球)7安打4三振1四球の1失点で役目を果たしている。

9回表には途中出場・江越が巨人5人目・調整登板となったマシソンから豪快にレフトスタンドへ2号ソロ本塁打を打ち込み、3日のDeNA戦に続く2打席連続アーチをかけている。江越大賀外野手は、「少ない打席で勝負(しなくてはいけない)。良い結果になって良かった。タイミングを早くとる事を意識していた」と話す。

その裏  阪神は高宮のワンポイントを経て、最後に3月31日の延長戦(対ヤクルト・神宮)以来マテオを投入して、試合を締め括った。
10対1で阪神が大勝して、今季最初の巨人との3連戦を勝ち越しで終えている。

3試合目の登板で今季初勝利をあげたランディ・メッセンジャー投手は、「味方がしっかり守ってくれて、これだけ点を取ってくれたので本当に良かった。登板した過去2試合は不運な部分もあったが、3度目の正直だよ。(適時打は)ファールで粘り過ぎてカウントを忘れてしまった(途中、四球と間違える場面もあった)けど、結果的に点が取れて良かった」とヒーローインタビューで振り返っている。

「(福留は)本当に良い仕事をしてくれている。頼りになるネ。今はもう頼もしい限り。四球選んだり、チャンスで打ってくれたり、今日のように一発で決めてくれたり、言うコトない」。開口一番  4番への賛辞を連発した金本監督は、次のように感想を述べている。

「(江越は)これで2打席連続の本塁打か。マシソンの高め(速球)を打ったのが良かった。キャンプから春先まで、どうしようもなかったけど、良いカタチになって来てた。褒めるしかない。(メッセンジャーが勝った事は)メッセよりベンチの方が嬉しい。(苦手だった東京ドームで藤浪とメッセンジャー)両投手が勝てたコトを前向きに捉えている。『巨人』じゃなくて、首位のチームに2つ勝った。そこが大きい。順位は(まだ、この時期は)関係ないけどね」。

今季最初の関東遠征3カードを5勝3敗1分で乗り切った猛虎が、十分な手応えを携えて いよいよ本拠地・甲子園に帰って来る。