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本塁が遠すぎる

低調な打線が好投のルーキーを援護出来ず、阪神は完封負けで6連敗を喫した。

前夜の浜松から舞台をナゴヤドームへ移した今カードだが、中日先発は4日以来久々の登板となる防御率1.67とこの球場に滅法強い左腕ジョーダン。阪神は4番に原口を入れて福留を5番に下げ、7番には北條を起用して臨む。

2回表  先頭・福留が四球とポークなどで3塁まで進み、北條も歩いて一死1・3塁とするが、何かサインが出ていたのか?一塁走者がスタートした直後、三塁走者の福留が飛び出して三本間に挟殺される拙攻もあって先制機を逃した。

阪神先発のルーキー小野は、ゆったりしたフォームから伸びのある速球とキレの良い変化球を繰り出して序盤一回りを完璧に抑える立ち上がりを見せる。ジョーダンも調子を上げて、緊迫の投手戦となった。

6回裏 一死から小野は1番 京田を四球で出すと盗塁阻止を図った梅野の悪送球で一気に3塁まで進まれてしまう。亀澤は投ゴロに取ったが、3番 大島に三塁線を抜かれる適時二塁打を浴びて、とうとう均衡が破れる。ミス絡みの失点だけに、小野にとっては痛恨の失点と言える。

リードを許してしまった阪神は7回表二死1・2塁となると小野に代打・俊介を送る。中日はここでジョーダンから又吉にスイッチ。代打の代打・糸原は初球を打ち二ゴロに倒れた。ジョーダンは6回2/3を投げて115球 2安打8三振5四球 無失点。小野は6回(87球)2安打1三振2四球 1失点だった。

「ストレートも変化球もしっかりと腕を振って投げる事が出来たし、課題にしていた立ち上がりもスムーズに立ち上がる事が出来たけど、前回登板の楽天戦同様  後半 入りの6回に失点を許してしまった。ゲームの後半の壁を越えていけるように力をつけて行きたい」。小野泰己投手は、苦い思いで振り返った。

阪神はリリーフ岩崎が走者を背負いながらも2イニングを締めたが、打線が中日・又吉〜岩瀬〜田島の救援陣を前に見せ場もなく沈黙。点を取る雰囲気さえない2安打のまま1対0と敗れて6連敗となった。中日は3カード連続勝ち越しを決めた。ジョーダンは見事な無失点投球で5勝目。田島がセーブ。小野は素晴らしい内容も報われず4敗となり、プロ初勝利はまたしてもお預けに終わっている。

阪神の敗因はハッキリしている。相変わらず打線が奮わない。高山は3三振。「右左と言うのもあるし、コウスケをちょっと楽にしてあげよう」とベンチが配慮した5番降格の福留は、バスターバントのような構えから始動する打撃フォームも実らず2四球を選んだだけで不発だった。序盤のチャンスを拙攻で潰すと、それ以上の好機は二度と訪れなかった。

  「(小野は)前回同様1失点か。ナイスピッチングですよ。まぁ、ちょっと四球が得点に繋がってしまったけど」。金本知憲監督は、苦い表情で振り返る。「(2回の走塁ミスについて)細かい事は言えないけど、ストライクは当てないと!と言うのはある。(6回 梅野の悪送球は)今年の梅野の阻止率とかスローイング見てると、あそこは先ず普通に良いボールを放って欲しかったな。去年の梅野なら、そこまで要求しなかったかもしれないけど、今年の梅野のからすると、あのタイミングだったら(普通に送球していたら刺せたのに)」。

しかし、何を言っても愚痴になる。僅か1点差でも、これだけ打てなければ話にならない。胸中そんな思いなのか? 指揮官は、あまり多くを語らずに引き揚げて行った。