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風が向こうに吹いている

先発左腕の好投で試合の主導権を握った阪神だが、終盤追いつかれて延長戦の末に力尽きた。

広島先発・中村祐に対して、阪神は前夜と同じ打線を組む。捕手・坂本は10試合連続のスタメンマスクだ。2回表  5番 中谷が変化球を豪快にレフト上層スタンドへ運ぶ19号ソロ本塁打を放って、阪神が先手を取った。中谷将大外野手が振り返る。「打ったのはスライダー。浮いてきたボールをしっかり仕留める事が出来た。いい感触で捉える事が出来た」。

阪神は左腕・岩田の先発。立ち上がりから低めに丁寧な投球で内野ゴロを打たせて、持ち味を発揮する。広島・中村も球持ちの良いフォームから真っ直ぐで詰まらせ、フライアウトを多く打たせて中盤まで投手戦が展開されて行った。

6回裏  岩田は二死から4番 松山にあわや同点本塁打というライトフェンス最上部に当たる三塁打を打たれ、大きなピンチを迎えたが、続く新井を空振り三振に仕留めて脱出した。すると7回表  阪神は二死1塁に四球の福留を置いて、6番 鳥谷が左越え適時二塁打を放って貴重な追加点を叩き出す。40歳のベテラン・福留の激走がまたしてもチームに恩恵をもたらせた。鳥谷 敬内野手は、「打ったのはストレート。中谷の本塁打から点が取れていなかったので、追加点になってよかった」と話す。

阪神は7回裏途中から桑原を投入して、必勝リレーに入る。岩田は6回1/3(92球)を投げて、4安打 7三振 1四球 無失点。「走者を出しながらもなんとか粘ることが出来た。ゴロでアウトを稼げたので、自分らしいピッチングができたかなと思う」。岩田 稔投手は納得の表情で振り返っている。

8回表  代打・上本の右中間二塁打と四球で二死1・2塁として3番 福留が中前適時安打。阪神が3点目を奪うが、その裏 広島はレフト福留が目測を誤った菊池の三塁打・丸の適時内野安打でマテオから1点を返す。松山のヒットで一死1・3塁から新井・二ゴロの間に1点差。更に前夜のヒーロー5番 安部の右前適時安打(ライト糸井が後逸して三進)で遂に追いつかれてしまった。阪神の拙守につけ込んだ広島の集中力は見事の一言である。

9回裏  阪神5人目・藤川は2四球などで一死1・2塁のピンチを背負うが、二死から岩崎の救援も仰ぎ何とか凌ぎ、試合は延長へ。10回表  阪神は、広島4人目・今村から糸井の右前安打・盗塁などで二死1・2塁とするも、4番 大山は三ゴロに打ち取られる。

11回裏  阪神は7人目・石崎が登板する。一死後、途中出場・上本に四球を与える。すかさず上本が盗塁を決めて得点圏に進むと、やはり途中出場の會澤が前進守備・糸井の頭上を越えるサヨナラ安打を放って、4対3で広島が2夜連続サヨナラ勝利を飾った。(広島はマジック10)

連夜の屈辱を味わった猛虎ナインだが、前夜と同様 試合内容は悪くなかった。ただ、広島の底力と勢いに飲み込まれて、結果は連敗。勿論、負ける原因は存在するが、現状ベストに近いプレーを選手たちは見せてくれていると思う。とにかく最後まで気持ちを切らさずに戦い抜く事が唯一最善の策であろう。

 11回表の最終打席でも左前安打を放ち、通算2000安打へあと2本とした鳥谷 敬内野手は、「終わった事は仕方ない。明日頑張ります」と話している。片岡篤史打撃コーチも、「(鳥谷は)安定して結果を出せている。こういう(優勝争いの)緊張する中でね!」とベテランを讃えた。

「ここはホント、何と言うか? そういう風が吹いてるわね、向こうに」。開口一番、金本知憲監督は呟いた。「ウチはリリーフ出来た持ってるチームだから、そこで打たれたんなら、もう仕方ないとしか言いようがない。そこ(どんな状況でも勝ち切るチーム)を目指さないと・・。どんな逆風が吹こうとね、やっぱり。(選手は何としても)勝つ!という気持ちは絶対持ってると思うし・・。(諦めてないのは勿論だけど)この強い風は止められないわ、なかなか」。

厳しい逆風の中で、それでも最後まで戦う気力を漂わせながら、指揮官は敵地マツダスタジアムを後にした。