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松山、大好きネ!

地方球場に強いエースが抜群の投球を見せた阪神が、先行逃げ切りの試合運びで連敗を3で止めた。

前日火曜が雨天中止で1試合だけの開催となった松山・坊ちゃんスタジアム。東京ヤクルト先発左腕ハフに対する阪神は、上本・俊介で1・2番を組んで臨む。2回表 1安打2四死球で得た無死満塁から8番 梅野・投ゴロの間に福留が生還して阪神に先取点が入った。この打球は本塁送球ならアウトのタイミングに見えただけにハフには悔いが残るプレーとなった。

3回表は二死から福留・糸原の連打で1・2塁として7番 大山が三遊間突破の左前適時安打を放って、追加点を挙げる。「打ったのはカットボール。追加点の欲しい場面だったし、2アウトから福留さんと糸原さんがチャンスを作ってくれたので、詰まってはいたけど練習してきたスイングが出来て良かった」。大山悠輔内野手が2点目の適時打に心底ホッとした表情を見せた。

ハフと同じくスライド先発となった阪神・メッセンジャーは、序盤3回まで無安打と良い感じの滑り出しだった。しかし、4回裏 先頭・坂口にチーム初安打を許すと一死2塁から4番バレンティンに右越え適時二塁打を浴びて1点を失う。それでも、この日はフォークの切れも上々。梅野との息も合って、6回のピンチもバレンティンを三ゴロ併殺に打ち取るなど要所を締める堅実な投球を重ねて行く。

メッセンジャーは7回(110球)3安打6三振2四球1失点でリリーフに後を託した。「(チームは連敗中だったけど)とにかく自分の仕事をする事。それだけを心がけていた」これぞエース!という投球だった。

終盤に入った7回表。阪神はハフから代わった原 樹理を攻める。2四球(犠打を挟む)で作った一死1・2塁から4番ロサリオがバットを折りつつも三遊間突破の左前適時安打。二死後、6番 糸原も詰まりながら中前へ適時安打を運んで2点を追加した。

ウィリン・ロサリオ内野手は次のように話す。「打ったのはシュート。なんとかチームに貢献したかった。詰まっていたけどヒットゾーンに打つ事ができて良かった」。糸原健斗内野手も、「打ったのはおそらくカット。とにかく追加点をという気持ちで打席に入った。いい所に飛んでくれた」と振り返っている。

完全に勝ちパターンに入った阪神は8回を桑原が抑え、最後はドリスで締めくくりにかかる。ドリスは、二死から御当地・愛媛(済美高)出身の鵜久森に右前適時安打を許して2点差に迫られるも、後続を断ち4対2。阪神がヤクルトを下し、連敗脱出に成功した。

「いつも投げる時は、出来るだけ長いイニングを!と思っている。今日は仕事が出来て良かった」。ヒーローインタビューは、地方球場7戦6勝となったランディ・メッセンジャー投手。坊ちゃんスタジアムでは前回2013年も完封勝利を飾っているが、「そうですね。(相性が)イイね、松山大好きね!」と日本語で答えていた。

「安定して打たせて取る投球だった。駆け引きも出来るし、押し引きも出来る。左右の打者で違う投球も出来る。『ザ・ピッチャー』という投球を見せてくれた」。金本知憲監督も手放しで右腕を称えた。打線は大山・ロサリオ・糸原といずれも会心の当たりではない適時打だったが、「こういう事も良いきっかけにして欲しい」と話す。3安打の糸原に関しては、「左投手も苦にせず打っている。腰を引かず押し込む事が出来ている。死球もありがとう!という気持ちも大事だけど、それが出来ている」と目を細めていた。

終盤、糸井がベンチに下がって高山と交代した件に関しては「足が万全ではないのでね」と気になるコメント。それでも、ゴールデンウィーク9連戦を控えた最後の試合で連敗を止め、一息つけたコトがチームにとっては何よりのクスリだろう。『地方球場の鬼』が笑顔をもたらす好投で、阪神は勝率5割を取り戻した。