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エースの好投と原口の一振りで勝利

メッセンジャーとDeNAの飯塚、両先発の好投が続く中、いくつもの好守備が光った。

4回、DeNAのソトが放ったレフト後方への大飛球を福留が追う。浜風にも流され非常に難しい打球だったがフェンス2歩手前でジャンピングキャッチ。6回にはDeNAの大和がライト方向へ流し打ったライナーと呼んでもいいような低いフライを、1塁ファールフェンス手前で糸井が捕球する。打順がトップに戻るとDeNAの1番・神里は俊足を活かすべく3塁側にうまいセーフティバントを転がすが、梅野が素早く機敏な動きと矢のような送球でこれを阻止。バックの好守にも助けられたメッセンジャーは「シリーズの頭、週の頭で大事な試合。ゾーンを力強く攻める意識はあった。ランナーを許しても落ち着いて丁寧にという意識でいた」と快調なピッチングでDeNAのスコアボードに0を並べていた。

エースの好投に応えたい打線は6回、1死から糸井が2塁打を放ち、福留が四球で歩くとロサリオは良い当たりをライトに飛ばす。惜しくもこれはライトフライでアウトカウントは増えるが糸井はタッチアップで3塁へ。続く糸原はフルカウントから低めのボールに食らいつき、四球をもぎ取って全ての塁が埋まる。ここを勝負所と見たDeNA・ラミレス監督は先発右腕の飯塚に代えて左腕・エスコバーをマウンドに送る。すると金本監督も動く。打席には代打・原口。1ボール1ストライクからの3球目、インコースへのストレートにバットを折られながらも打球はレフト線へ。「詰まっても力で押し込む、そういう打撃」金本監督がそう評した一振りは値千金の2点適時2塁打。ついに試合の均衡を破った。

援護を受けたメッセンジャーは8回まで無失点、投球数はまだ102球で球数的にも余裕があり9回のマウンドにも上がる。先頭打者に一発を浴び、最後は守護神・ドリスにマウンドを譲ったが、金本監督が「本当にコントロールもキレも良く、今年のメッセらしいコーナー突いていろんな球種使って、バッテリーで相手バッターを抑えていた」と称えた好投で今季6勝目。カード初戦を見事に白星で飾った。