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超人初の劇的満塁弾!

先発右腕の乱調で前半劣勢に立った阪神だが、主砲の逆転満塁本塁打など打線の奮起で連敗を止めた。

今季既に7勝を挙げている埼玉西武先発・多和田に対して、阪神は今季初めてロサリオをスタメンから外して7番DHで鳥谷。ファーストには原口を起用する。初回 一死から糸原・右二塁打、福留・中前安打で1・3塁として4番 糸井の右前適時安打で阪神が先手を取った。「打ったのはストレート。初回のチャンスで先制点を取ることができて良かった」と、糸井嘉男外野手が先制打を振り返る。

多和田と同じ富士大(岩手県花巻市・多和田が1学年上)出身の阪神先発・小野は、2回裏 大学の先輩・外崎に中二塁打を許した後に三盗を決められて一死3塁のピンチとなるが、何とか後続を抑えた。しかし、3回裏二死1塁からやはり富士大の3年先輩の4番 山川に外角直球をライトへ運ばれて逆転15号2ランを浴びてしまう。4回に入ると制球が乱れ3四球で招いた一死満塁から1番 秋山に右前2点適時安打を打たれて4対1とされた。 小野は、今季最短4回(93球)5安打 3三振 4四球 4失点で降板。富士大の先輩から手厳しい洗礼を受けたが、今後の糧としたいところだ。

西武・多和田は2回以降、直球と変化球のコンビネーションを巧みに操り猛虎打線を翻弄していたが、5回表 阪神は二死から糸原がこの日3安打目となる左中間二塁打で出塁。3番 福留の中前適時安打で生還して1点を返した。更に連続四球で二死満塁。金本監督は6番 原口に代打・伊藤隼を送って勝負をかけるが、伊藤隼は左飛に倒れた。

阪神は5回裏リリーフに新人・谷川を送る。谷川は一死2・3塁のピンチを招くが、何とか切り抜けた。二死満塁から9番 金子侑が放った高いバウンドの二ゴロは微妙な判定だったが、西武側のリクエストも判定は覆らなかった。

6回表 阪神は大山・梅野のヒットで一死1・2塁とする。植田が右飛に倒れて糸原が打席に向かうところで、西武は多和田からサウスポー野田にスイッチ。糸原は追い込まれるが、変化球を右前へ運ぶこの試合4安打目の適時安打を放って1点差に詰め寄る。更に福留が粘って四球を選んだ二死満塁から4番 糸井が初球を狙い打って右中間へ逆転満塁本塁打を打ち込んだ。「打ったのはスライダー。何と試合を引っ繰り返すという強い気持ちで打った」。プロ15年目で初のグランドスラムとなった糸井嘉男外野手が興奮気味に振り返っている。

リードを奪った阪神は、6回から岩崎が2イニングを投げて7回裏には山川にこの試合2本目となる16号ソロ本塁打を浴びるが、この1点に抑える。8回は藤川、9回 桑原と繋いだ。打線も攻撃の手を緩めず、西武救援陣から7回表 糸井の左犠飛。9回表にも山崎・鳥谷の連続適時打で加点して15安打で残塁16ながら今季初の二桁得点を挙げる。両チーム合わせて20四球という荒れた展開の試合となったが、阪神が10対5と埼玉西武に打ち勝って漸く連敗を4で止めた。

勝ち投手は、2人目として1イニングを投げたドラフト5位ルーキー谷川昌希投手。ビハインドの場面でのプロ初リリーフ登板から、思わぬプロ入り初勝利が転がり込んで来た。

「連敗してたんで、何とか止めるぞ!という強い気持ちで行った」。先制打・逆転満塁弾を含む6打点と大暴れの糸井嘉男外野手がヒーローインタビューに答える。「初球から甘い球が来たら行こうと… 自分の中の意地が出たと思う。(人生でも初の満塁本塁打だけど)何より今日勝てた事が一番良かったと思う。明日も勝てるように意地を見せたい! と思う!」。超人の口をついて出たキーワードは『意地』であった。

「今日は小野が四球で崩れてしまったところをよく打線がカバーしてくれた」。前夜 打線の不甲斐なさをボヤいた金本知憲監督が、奮起した野手へ賛辞を並べる。「(糸井の満塁アーチは)甘いところを上手く捉えてくれた。それに加えて(福留・鳥谷と)主力が得点圏でよく打ってくれた(4安打の糸原について)今日は左からも打ってくれたし、全てのヒットが大きかった」と指揮官もこの日ばかりは手放しだった。