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猛虎の意地だ!福留1000打点

先発左腕が序盤から失点を重ねる誤算に見舞われた阪神が、広島の猛攻に逢い大敗を喫した。

広島先発左腕・床田に対する阪神は、近本を初めて1番に起用して北條が2番。6番には前夜のヒーロー中谷を抜擢するジグザグ打線を組んだ。床田は、近本をフルカウントから遊ゴロに打ち取ると1・2回を完璧に滑り出す。

3カード連続負け越しだけは避けたい広島も、左投対策に5番 松山の後は長野・會澤・堂林と下位に右打者を並べて来た。阪神先発・岩貞は2回裏 長野・四球と堂林の右前安打で二死1・3塁とされ、投手・床田の当たり損ねの一ゴロを中谷が前に弾く失策で不運な失点。広島に先取点を奪われる。

3回裏 阪神は糸原・梅野の連打で無死1・2塁と好機を作るが、岩貞の送りバント失敗で流れが切れてチャンスを逃した。その裏 岩貞は、一死から野間・中前安打の直後4番 鈴木にチェンジアップを捉えられ、レフトへ2戦連続の特大4号2ランを浴びる。 この日の岩貞は、勝負どころのコントロールミスが目立つ。4回裏にも二死1・2塁から2番 菊池涼に三遊間突破の左前適時安打を打たれ追加点。4対0と差が広がっていく。

岩貞祐太投手は、4回(68球)を投げて6安打 1三振 3四球 4失点。「追い込んでからの決め球を決めきれず、詰めの甘さが失点に繋がってしまった。常に走者を背負う投球になってしまい、昨日の良い流れを生かすような投球が出来ず、チームに申し訳ない」という談話を残している。

劣勢に立った阪神は、5回表 糸原がヒットで出ると梅野の一ゴロは敵失を誘って無死2・3塁と好機をもらう。ここで岩貞の代打・上本がチェンジアップを捉えショートオーバーの中前2点適時安打を放った。

追い上げムードの中、その裏 矢野監督は2人目に藤川を送るが、鈴木を歩かせた無死1塁から5番 松山に真っ直ぐを叩かれてライトスタンドへの1号2ランを浴びて、広島に突き放されてしまった。ベテラン投入が裏目となって流れの中でも非常に手痛い一発。気落ちした藤川は7番 會澤にも左越え1号ソロ本塁打を許し、更に傷口を広げてしまう。

ゲームとしては、これでほぼ勝負あったと言えそうだが、表に阪神が無死1・2塁を潰した6回裏 3人目・尾仲が4番 鈴木に決定的な左越え5号3ランを浴びて10対2となった。床田は6回(111球)5安打6三振 2四球 2打点で仕事を終え、見事に今季初勝利を飾っている。

阪神は終盤 前キャプテンが意地を見せる。8回表 5番 福留が広島3人目・中田からバックスクリーンへ1号ソロ本塁打を放って、記念すべきNPB通算1000打点を達成!3塁ダグアウト前で花束を手にナインの祝福を受けた。

試合は10対3で広島が勝ち、阪神は勝率5割復帰に失敗。矢野燿大監督がバッテリーに苦言を呈する。「(岩貞が打たれてるのは、殆ど相手が)追い込まれてポン!でしょ。そういう意味では、もったいないと思うし。追い込んだからって簡単に抑えられるという事ではないけど、こっちが有利になって行くと言うところで打たれる言うのは、流れもね。(被弾直前の攻撃も自らバントを失敗して)アレも簡単な状況じゃないけど・・。どうしても野球の流れとか」。

中継ぎも広島の勢いを止められなかったが、「もちろん(点差が)詰まったところで、球児に何とか。4番から始まる場面だし、頑張って貰って流れをこっちに持ってくるようにしたかったんだけど・・」狙いが外れた事を明かす。「今日負けた事は勿論取り返せないんでね。これから良くなるように!もっと良くなるよう」選手に話して、巻き返しを誓っていた。

終盤、記念のアーチでナインを鼓舞したベテラン・福留孝介外野手は、不屈の闘志を言葉に込めて、次のように話している。「(本塁打で大台に乗せた事に関して)そこはどうでもいいと言ったら変だけど、走者がいる場面で打てていれば、もっとよかった。(明日へ)繋げるというのは当然。チームとして負けを引き摺るのではなく切り替えて行く!それの繰り返しだと思う」。