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起死回生!近本逆転3ラン

土壇場で飛び出したルーキーの起死回生アーチで、阪神が劇的な逆転勝利を飾った。

左腕対決となった横浜スタジアム。DeNA先発・今永に対する阪神は、前夜代打アーチを放った陽川を7番ファーストで起用する。初回 中前安打の近本を糸原が送って一死2塁とした阪神は、糸井が倒れるも4番 大山の右越え2ランで鮮やかに先取点を奪った。「打ったのはストレート。ここ2試合チャンスの場面で凡退する事が多かったので、やり返したいという気持ちを持っていた。初回から先制することが出来て良かった」。中軸として有効打が目立ち始めた大山悠輔内野手が 先ずは役目を果たして、阪神が良いスタートを切る。

一方、阪神先発は、前週564日振りの白星を完投勝利で飾ったベテラン岩田。初回を3者凡退で滑り出すと3回裏の一死2塁も切り抜け、序盤は無失点で終えるが、4回裏一死から4番 筒香にカウント2-2から左翼中段へ7号ソロ本塁打を浴びて失点。2回以降、立ち直った今永に要所を抑えられて味方が追加点を奪えない中、6回裏には先頭2番ソトに右越えの8号ソロを叩き込まれて追いつかれる。

6回(86球)を投げて5安打 3三振1四球2失点と安定した内容だったが、ソロアーチ2本を許してリードを保つ事は出来なかった。岩田 稔投手は、「先発として試合を作ることは出来たと思うが、中盤で少し球が浮いたところを打たれてしまった。リードした状況でマウンドを降りなければいけなかったが、粘り切れなかった」結果に肩を落としている。

DeNA・今永が7回(114球)まで投げて7安打5三振2四球2失点と好投を見せれば、打線も連敗脱出へ先発左腕に勝たせるべく奮起した。7回裏 阪神2人目・守屋が登板すると先頭7番 伊藤光がレフトへ勝ち越しの2号ソロ本塁打を放って、バッテリーを組む今永に勝ち投手の権利をもたらす。一死後、阪神も今永の代打・梶谷に対して能見を投入。8回はジョンソンを起用するなど必死に追加点を防ぐ最善策を取った。

逆転したDeNAは8回エスコバー、最後は山崎康と必勝リレーで逃げ切りを図る。9回表 阪神は先頭・梅野が四球を選んで出塁すると、代打・北條のバントは送球が短く一塁もセーフ(記録は山崎の失策)。リクエストによる検証も判定は覆らず無死1・2塁となるも8番 木浪が3バント失敗(三振)。更に代打・鳥谷も左飛に倒れて二死1・3塁と場面が移った。ここで1番 近本は、初球ファール後の2球目を振り抜くと、打球は左翼ポール際へ飛び込む5号3ランとなる。ドラ1ルーキーの起死回生アーチで、阪神が5対3と土俵際の大逆転を演じた。

その裏は、ドリスが一死から柴田にヒットで出塁されるも続く嶺井を遊ゴロ併殺に打ち取り試合終了。阪神が土壇場の逆転劇でDeNA相手に3連勝を飾っている。DeNAは手痛い黒星で連敗が8に伸びて単独最下位に転落。阪神・ジョンソンが来日初勝利。ドリスに2戦連続セーブがついた。

「やぁー本当に最後ああいう形で勝てたんで。ホントに良かったなと思います!」。 プロ初のヒーローインタビューとなったドラフト1位 近本光司外野手が声を弾ませる。「(鳥谷の左飛で代走の植田)カイが3塁にタッチアップしてくれてたので、大きいのを狙わず、しっかり叩く積もりで入れた。結果的に叩けたので良かった。(初球ファールの後、引っ張るつもりで打ったのが)逆方向のギリギリだったので、入って良かったな!と思う。(その前に木浪が)送れなかったというので、しっかりボクがカバーしてやろうかなと思った」とドラフト同期への気遣いを見せている。

「いやー、嬉しい。嬉しいねー!見事でした!」。矢野燿大監督は、試合後も興奮覚めやらない様子だ。「本塁打はさすがにちょっと想像してなかった。(近本は対戦2回り目に入って)色んな投手と対戦しながら、その中で対応して行ける姿を見せてくれてるし、アウトの内容もね。状態も上がってると言うか・・頼もしくなって来たし、ユウスケ(大山)も、最初の本塁打もね。あの良い投手から先制がああやって出るというのは・・!今日も(途中のチャンスで)最後の一本は出てないけど、チーム全体としても状態的には上がって来てるかな?と言う感じには見えてたし、こういう形になれば・・。岩田もよく頑張ってくれたし、守屋もね!今日は打線が救ってくれたから。意味ある一勝やと思う」。

一度は相手に勝ち越された終盤の投手リレーに関して少し反省も口にした指揮官だが、その失敗も救ってくれたルーキーにこの日ばかりは最敬礼!の一戦だったと言えそうである。