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一軍試合速報

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頼れるPJ!見事な火消し

前半の逸機が響いて2度追いつかれる苦しい展開だったが、ベテランの巧打で奪った勝ち越し点を自慢の救援陣が守り切って阪神が接戦を制した。

中日先発・柳に対して阪神は、2番に上本を入れて臨む。初回1・2番連続三振の後、糸井が通算300二塁打となる中越え二塁打を放つが、4番 大山は遊飛に倒れた。

2回表一死から糸原が右二塁打で出ると7番 梅野がカウント1-2からレフトへ適時二塁打を放って、阪神が先手を取る。更に木浪のヒットもあり1・3塁となるも、岩貞が三振。1番 近本も左飛で追加点は入らない。 梅野隆太郎捕手が先制打を振り返る。「打ったのはストレート。岩貞に何とか先制点を!という気持ちで打席に入った。(糸原)健斗に続くことができて良かったです。切り替えて、しっかり守備に集中する」。

阪神は左腕・岩貞が先発。1・2回は無難に立ち上がるも、3回裏 先頭・加藤にヒットを打たれ柳の犠打で一死2塁とされる。ここで1番 平田に三遊間を破られ左前適時安打(福留後逸で平田は二進)で同点。二死後 大島にも左前安打を許して1・3塁で4番ビシエドを迎えるが、外角直球で空振り三振に仕留め、勝ち越しは許さなかった。

4回表 阪神は先頭・福留がライト線二塁打で出塁も糸原・左飛で進められず、梅野の遊ゴロで3塁を狙った福留が刺されると言うチグハグ。次の木浪が右前安打で繋ぐも二死1・3塁で投手の岩貞に回る巡り合わせだったが、一走・木浪の盗塁時、三走牽制の為、擬投しようと思ったのか?捕手・加藤が腕を振った際に球が抜けて悪送球となる珍プレーで阪神にラッキーな1点が入った。

それでも、チャンスでもう1本が出ないイライラは続く。5回表は9試合連続安打の近本を上本が送って一死2塁とするも、糸井・大山で返す事が出来ない。するとその裏 岩貞は2安打1四球で一死満塁のピンチを招く。ビシエドは何とか遊直に打ち取るも、5番 阿部を追い込みながら三遊間への適時内野安打を打たれて再び追いつかれてしまった。阪神ベンチは6回裏から藤川を送って早めの投手リレーに出る。

5回(89球)を投げて8安打7三振1四球2失点。先発・岩貞祐太投手は、反省の弁である。「もっと長いイニングを投げるために、何としても5回のピンチの場面は0点で抑えなければいけなかった。次回は少しでも長くマウンドに立っていられるように課題を持って準備して行く」。

中日も球数が多くなった柳を6回で下げて、7回から救援陣を注ぎ込む。柳は6回(123球)7安打7三振1四球2失点だった。

同点で迎えた7回表 阪神は藤川の代打・ナバーロと近本の連打に上本・犠打で、中日2人目・田島から一死2・3塁のチャンスを作る。ここで3番 糸井は低めの変化球を拾いビシエドのファースト・ミットを弾くライト線への勝ち越し2点適時二塁打を放った。「打ったのはフォーク。「神様!抜けてくれ!」と祈りながら走った。まだまだこれからです」と、糸井嘉男外野手が気持ちを入れ直す。

その裏 阪神は3人目・能見を投入するが、この日当たっている平田・大島にヒットを浴びて一死1・2塁の場面を残して、ジョンソンへとリレー。最大の見せ場となった4番ビシエドとの緊迫の勝負は真っ直ぐで中飛に打ち取り、続く阿部も150km/h速球で二飛に抑えて大ピンチを凌いだ。

ジョンソンは、そのまま回を跨いで8回裏まで。最後は守護神・ドリスに任せ、中日の反撃を抑え切った。阪神が4対2と接戦を制して、GW12連戦の初白星をゲット。勝ち投手は藤川で今季初勝利。ドリスは6セーブ目をあげている。

ヒーローインタビューは、完璧な火消しをみせたピアース・ジョンソン投手だ。「バックがしっかり守ってくれると信じていたし、梅野クンも良いリードをしてくれていたので、後は自分のボールを信じてストライクを投げ込むだけだったよ!(開幕から11試合連続無失点だが)そんな事言われると止まりかねないから言わないで欲しいな(笑)。でも、それは本当にしっかり守ってくれるバックのおかげなんだ。ファンの皆さんにとっても良いGWになるように!グラウンドに立つ以上は全力を尽くすよ!」。

「チャンスはあったけど、なかなか点が取れないというところで苦しい展開になった。ヨシオ(糸井)が良く打ってくれたし、後の投手も。特にPJ(ジョンソン)は、苦しいところをしっかり抑えてくれたと言うのが大きかった」。矢野燿大監督も投打のヒーローを高く評価する。「今のウチのパターンで言うたら(あの場面は)もうジョンソンに任せるしかない。ホントは球数少なく、イニング跨ぎなく行きたいんだけど。チーム状況的にも、昨日もやられちゃってるんで・・」と悩ましい胸の内を明かした。

6回からリリーフ勝負に出た事に関しては、「(岩貞は)ある意味粘ってくれたと言うのはあるんだけど、安定感というところでは、やっぱり。総合的に判断した時に、球児で行ってもう一回仕切り直し出来たらな!」との思いがあったと言う。「球児も先頭には打たれたけど、しっかり抑えてくれたと言うのが、こっちに流れが来る状態を作ってくれたと思うし・・」。長い連戦を考えての選手起用は、心底大変そうだった。