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逆転勝利で5割復帰。令和の連勝へ

甲子園で投じられた令和第1球は151キロのストレート。力の込もった投球で先発・才木は初回を三者凡退に抑えた。3回に2点を失い先制を許すが打線は中盤に反撃に出る。

4回、1死から糸原、糸井、大山の三者連続四球で満塁とする。広島先発の野村は制球力に優れる好投手だがそれぞれ際どいコースをきっちり見極めた。絶好のチャンスで梅野の打球は三遊間への痛烈なゴロ。相手の好守備に阻まれこの回は1点しか返せなかったが攻勢は次の回も続く。

5回、先頭のマルテが四球で歩き、木浪も相手の失策で出塁する。無死1、2塁と走者をためると粘投を見せた才木の代打・北條が見事なバントでチャンスを拡大。得点圏に2人の走者を置いて打順がトップに返ると近本がセンター前に弾き返す。

「みんなが作ってくれたチャンスだったので、何としても打つというシンプルな気持ちで打ちました。逆転することができて良かったです」

2者が生還し一気に逆転。12試合連続安打と乗っているルーキーは足でも止まらない。盗塁を成功させ2塁に進むとすかさず3盗も決める。

「先の塁を狙って隙があればいつでもいくぞ!という気持ちで狙っていました」

野村のモーションを完全に盗み甲子園を沸かせた。さらに糸原、大山も適時打を放ち一気に4点を奪った。

6回には大砲が目を覚ます。マルテが3ボールから真ん中高めにきた甘い球を逃さず強振すると、打球は左中間スタンドへ一直線。

「初日から良い結果が出なくて自分自身少し焦っていた部分もあったので、この瞬間を迎えることができて本当に良かったです」

新助っ人の来日初アーチでリードを広げた。完全に試合の主導権を握ると終盤は守屋、ジョンソン、ドリスとつないで逃げ切りに成功。4連勝を収め、借金を完済した矢野監督は「打線も良いところで1本出るようになってきてますし、ピッチャーも頑張ってくれてるのでタイガースの形が出来てきているので、流れ大事に思い切ってやっていきたいです」令和でも"強い阪神"が見られそうだ。