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打者一巡の猛攻で鮮やかな逆転勝利

初回をわずか10球で三者凡退に抑えた先発の西、しかし2回に一発を浴びてしまう。先制こそ許したがゴールデンウィークの12連戦を8勝3敗1分で乗り切った勢いはそう簡単には止まらない。

その裏、1死1塁からマルテがレフトスタンドに同点の2点本塁打を放つ。

「コースに逆らわずセンター方向へ打ち返すことを意識していたよ。強いスイングをすることができて、良いホームランになってくれたね」

助っ人の一発を号砲に流れを引き戻すと2死から西、糸原の連打で走者をため糸原がレフト前に適時打を放ち勝ち越しに成功する。

「2死から西さんと近本がチャンスを作ってくれて、一気に勝ち越したい場面だったので、チャンスで自分の仕事をすることができて良かったです」

さらに糸井の四球で全ての塁を埋め、大山がセンター前に運ぶと2者が生還。

「追い込まれてしまっていたので、とにかく喰らいついていきました。2死のチャンスの場面で、打席の中で粘ることができて良かったです」

打者一巡の猛攻でこの回5得点、一気に試合をひっくり返した。5回には2死2塁から木浪が左中間を深々と破る適時3塁打を放ちリードを4点に広げた。

「中盤で追加点がほしい展開だったので、チャンスで一本打つことができて良かったです」

援護を受けた西は7回に連打を浴び無死1、3塁としたが、こういう場面で崩れないのが真骨頂。長打力のある代打・福田を狙い通りセカンドゴロの併殺打に打ち取りピンチ脱出、勝負所を最少失点で切り抜け先発の役割を果たした。

3点リードして終盤を迎えればジョンソン、ドリスの鉄壁リレー。8回にトドメとなる大山の適時打も飛び出せば死角はもう見当たらない。快勝を収めた矢野監督は「先制はされましたけど、すぐ逆転出来ましたしピッチャーもよく頑張ってくれましたし申し分ないです」と手応えバッチリ。貯金の量産体制が整った。