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乱戦にキラリ!守屋プロ初白星

両軍合わせて7アーチ31安打が飛び交う乱打戦となったが、上位下位と満遍なく打線が機能した阪神に軍配が上がった。

巨人先発は、球界の大エース・菅野。猛虎打線は鉄則通り、早いカウントから積極的に打ちに行く。初回 一死から糸原が中前安打で出塁すると3番 糸井がスライダーを弾丸ライナーで右翼ポール際に2号2ランを放り込んで鮮やかに先制した。更に二死後 福留・梅野の連打で1・2塁として7番 マルテが左越え適時二塁打を放って加点して1回表に3点を奪った。

先制本塁打の糸井嘉男外野手が振り返る。「しっかり良いスイングをする事が出来た。相手が良い投手なので、初回から先制する事が出来て良かった」。ジェフリー・マルテ内野手も、「打ったのはスライダー。チームの為に打つことが出来て良かったよ。まだ始まったばかりだから、もっと援護出来るように頑張るよ」と話し、気を引き締めた。

2回表には近本の右中間二塁打と糸原・四球などで作った二死1・3塁から4番大山の左中間へ落ちる適時安打。続く福留も一二塁間突破の右前適時安打を放って5対0と差を広げる。菅野はいつもの切れ味を欠いて2回で66球を要した。

阪神先発左腕・岩田に対する巨人は、今季初めて1番に石川を起用。5番以下も陽岱鋼・中島・山本・小林と3番 丸以外は全て右打者を並べる。2回裏 陽岱鋼・中島の連打からチャンスを作って8番 小林・三ゴロの間に巨人が1点を返した。3回裏には先頭・石川が左越え2号ソロ本塁打を放って3点差に迫る。

4回裏には3連打で無死満塁とした巨人が、小林・二ゴロ併殺の間に1点。更に9番 菅野のセンターへ抜けようとする打球にショート木浪がダイブして止め一塁へ送球したプレーは、最初アウトの判定もリプレー検証で覆って適時内野安打となり、巨人が1点差に迫る。阪神・矢野監督はここで岩田を諦め、2番手・守屋を送った。

岩田 稔投手は、3回2/3(78球)8安打0三振1四球4失点で降板。「序盤はなんとか粘る事が出来たが、二巡目に入りボールが高くなった所を打たれてしまった。(大量リードを生かせず早期降板となって)悔しいし、申し訳ない気持ち」を吐露している。

迫られた阪神は、5回表 一死後 5番 福留が高め直球を捉えてライトスタンドへ4号ソロ本塁打を叩き込む。「相手に行きかけていた流れを取り戻すためにも、1本打つ事が出来て良かった。まだまだ追加点を取れるように頑張る」と、福留孝介外野手は話した。

6回表には、先頭・木浪が変化球をライトへ運ぶ2号ソロ本塁打を放って7点目。この後、代打・高山の四球と敵失などで一死1・3塁として糸井の中犠飛。更に4番 大山がレフト上層の看板直撃となる特大7号2ランを打ち込んで、遂に菅野をノックアウトする。阪神が10対4とリードを広げた。

「打ったのはカーブ。自分だけ打てていなかったので、先頭でなんとか塁に出てチャンスを作りたいと思っていた。積極的にスイングした結果、最高の本塁打になってくれた」。木浪聖也内野手がプロ初アーチに続いてまた菅野から打った貴重な一発を振り返る。大山悠輔内野手も、「打ったのはツーシーム。狙い球をしっかり一発で仕留める事が出来た。追加点を取って良い流れで打席が回って来たので、その流れに乗って自分も打つ事が出来て良かった」と笑顔で振り返っている。

阪神の救援陣では、守屋が5回裏 丸を内角直球で見逃し三振に斬るなど巨人の上位打線を抑えて流れを再び自軍に引き寄せた。6回も藤川がゼロで抑える。7回表 阪神は6番 梅野が巨人2人目・田口から左中間への2号ソロ本塁打を放つが、その裏 4人目・能見が3番 丸に中越え7号3ランを浴び再び4点差と詰められ、なかなか試合が落ち着かない。

8回表 阪神は、巨人3人目・野上を攻めて二死満塁から8番 木浪が右前へ2点適時安打を放ち突き放す。だが、その裏 ジョンソンが亀井に一死1・2塁から左前適時安打を打たれて13対8となった。それでも、最後はドリスが締めて阪神が前夜に続いて勝利を飾っている。巨人は今季初の4連敗。

ヒーローインタビューは、流れを引き戻すリリーフでプロ初勝利を挙げた5年目・守屋功輝投手だ。「(気分は)最高です。いつも通りゼロで帰ろうと思ってマウンドへ上がった。(今季は)強気のピッチングが出来てるんで、ここまで結果が出てると思う。今年、矢野さんの力に絶対なりたいので、ファンの皆さんも力を貸して下さい」。

「守屋が頑張ってくれたのが、ポイントかな?」。矢野燿大監督も守屋の好投を勝因にあげる。「ビデオ判定の後のああいう流れやし、簡単な場面じゃないところで。ピシャっと行ってくれたお陰で、また打者が点を取ってくれる流れになった。嬉しいね!(これまでファームで)苦しんでたヤツが、こんな大舞台で、しかも勝負の分かれ目でしっかり抑えて初勝利って言う・・本当、素晴らしかったと思う」。

打線は全員がヒーローと言える程の活躍で、球界の大投手を攻略した。「(菅野は)調子もよくなかったとは言えね。こういう攻撃が出来たと言うのは・・今後戦う上でも、そういう気持ち(自信)を持って戦えるような打ち方が出来たんでね。内容も凄くあったと思う」。指揮官には手応え十分な東京ドーム2連戦となった。