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待ってたガルシア!移籍後初完封

いきなりの本塁打攻勢で主導権を握った阪神が、投げては40日振り一軍登板の大型左腕が本領を発揮して、攻守にDeNAを圧倒した。

DeNA先発左腕・濱口に対する阪神は、ベテラン福留を休ませて梅野が5番。6番マルテで7番レフトには、中谷を起用する。いきなり近本が2球目を捉えてライトへプロ入り初めての初回先頭打者本塁打を放ち、阪神が鮮やかに先制する。

「打ったのはカットボール。ゾーンを上げて甘い球を積極的に打ちに行こうと思っていた。初回から先制する事が出来て良かった」。1回から派手な仕事をやってのけ、近本光司外野手が爽やかに笑った。

2回表には先頭・梅野の中三塁打の後6番マルテの左越え4号2ラン。続く中谷も2者連続の5号ソロ本塁打を放って追加点。この後 二死1・2塁から糸井・一ゴロの際にベースカバー濱口の捕球ミスもあって更に1点を加えた阪神が5対0とリードを広げる。濱口はここで早くも国吉と交代。DeNAにとっては、濱口の乱調が大きな誤算だった。

「(濱口が)良い投手で良いボールを投げてくるのは分かっていたので、自分のポイントでしっかり打つ事を心掛けていた。打席の中でポジティブな気持ちを持って打つ事が出来て本当に良かったよ!」。ジェフリー・マルテ内野手が笑顔を見せれば、続いた中谷将大外野手も、「打ったのはストレート。ゾーンをあげて、真っ直ぐをしっかり仕留めることが出来た。マルテが打った良い流れで自分も打つことが出来て良かった」と口調も滑らかだ。

5回表 阪神は先頭4番 大山がレフトへ8号ソロ本塁打を放り込む。「スライダーをうまく捉えることが出来た。序盤に良い形で点を取って、中押しで1点でも多く取っておきたい展開だったので、追加点を取ることができて良かった」と、大山悠輔内野手が振り返っている。

阪神先発は、4月16日ヤクルト戦(松山)以来の一軍登板となるガルシア。低めに集まる動くボールで相手を翻弄するのが持ち味だ。序盤は無難に立ち上がるが、4回裏 宮崎のヒットと三ゴロ失策で無死1・2塁のピンチを迎える。4番 筒香は空振り三振に仕留めるも、次のロペスの投ゴロで併殺を狙ったガルシアが二塁へ悪送球を犯す。この時、走者・宮崎が三塁をオーバーランするミスがあって、木浪の好判断に救われたガルシアは、後続を打ち取り脱出した。

6回裏には二死から筒香の右二塁打などで2・3塁に走者を背負って5番ロペスにチェンジアップを上手く拾われるが、セカンド後方に落ちそうな飛球を糸原が好捕。バックの守備にも支えられて、ガルシアはゼロを重ねて行く。

7回表 阪神は糸井の中前安打と盗塁などで一死3塁として5番 梅野がレフト線へ適時二塁打を放ち、更に大きな追加点を挙げた。ガルシアは味方の大量援護にも気を良くして、このまま最後まで投げ切り、7対0で移籍後初完封勝利を飾る。

「(完封勝利は)本当に嬉しいし、満足しているよ!」。ヒーローインタビューは、もちろんオネルキ・ガルシア投手だ。「コントロールが良かったと思う。真っ直ぐも走ってたし、スライダーやシンカーも良いところに決まった。野手が沢山打ってくれたので気持ちよく投げる事が出来た。守備でも助けられたから本当に感謝してる。ファームではメカニック的な事(投球フォーム)を教えて貰ったけど、その成果が出たから投手コーチには感謝を伝えたいね」。


「また、ウチにとって明るい材料が増えた。球の走りが戻って来たんでね。ガルシアらしい本来の投球が出来たので、本当に今日の勝ちはチームにとって凄く大きな一勝になるんじゃないか?」。矢野燿大監督も饒舌だった。「(近本は)相手にとって凄く嫌な選手になりつつあるよね。(先頭打者アーチのような)意外性の一発もあれば、(後の打席で打った)ヒットもしぶといね、綺麗なヒットじゃないけど。チカにも言ってたんだけど、あれが100点満点だよ!って。ボテボテのヒットが、相手にとってどれだけ嫌なヒットになるか。(走者としても目に見えないところで)相手バッテリーも明らかに引っ張られているところが十分見えるんで。そういう近本の持ってるプラスのところが凄く出てる」。

ガルシアの復活劇でブルペンを休ませる事も出来た。途中出場の植田に今季初安打が生まれるなど、まさに良い事尽くめ。打線が火を吹き、守備でも光るものがあった内容に指揮官は非常に満足そうだった。