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虎40代・無念の夜

タイトな守り合いから土壇場に追いつき延長戦に持ち込んだ阪神だったが、最後はベテラン左腕が力尽きた。

今季5勝の広島先発左腕・床田に対する阪神は、2番に上本を入れて攻略を図る。床田は順調に立ち上がって序盤をパーフェクトに抑える。阪神には思わぬ事態も勃発。2回表の打席で三邪飛に倒れた5番 福留だが、その裏の守備を終えると右ふくらはぎの張りを訴えてベンチ奥へ引き上げた。代わって途中から中谷がレフトの守備に就いている。

阪神先発・西は、この試合に5月月間20勝がかかる絶好調・赤ヘル打線に挑む。初回一死から菊池涼・バティスタの連打でいきなり1・3塁とピンチを招くが、鈴木・西川を抑えて無失点で切り抜ける。4回裏には先頭バティスタに外野フェンス直撃の二塁打を許すが、ここも何とか後続を退けた。しかし、5回裏 西は床田の四球などで二死2塁に走者を背負い、2番 菊池涼の中前適時安打で先取点を奪われる。

西は7回(109球)6安打6三振2四球 1失点で降板となった。「試合前に梅野と話し合った通りに投げる事が出来たので、好調の広島打線を最少失点で抑える事が出来た」と振り返っている。

広島・床田は中盤以降、毎回ヒットの走者を背負うも要所を締めて阪神に得点を許さない。7回(99球)5安打5三振 無四球 無失点で後を救援陣に託した。8回表のフランスアに続いて9回表は、クローザー中崎が登板。阪神は先頭・上本が左前安打で出塁するが、糸井・大山が凡退。代打・高山の右前安打で1・3塁と望みを繋ぎ、6番 梅野が三遊間突破の左前適時安打を放って瀬戸際で追いついた。「打ったのはツーシーム。好投の西さんを敗戦投手にするわけにはいかないという気持ちで打ちに行った」と梅野隆太郎捕手が振り返っている。

その裏 阪神は4人目・藤川が抑えて、試合は延長戦にもつれ込む。10回裏には5人目・ジョンソンが先頭・野間の内野安打と菊池涼・犠打で一死2塁のピンチを招く。バティスタを遊ゴロに取って二死になると4番 鈴木は申告敬遠。続く西川を空振り三振に仕留めて辛くもサヨナラを阻止した。この回ジョンソンは野間への7球目に反則投球を取られる(1ボールをカウントに追加)場面があった。これについて矢野監督は、「審判に聞いて!」と話すにとどめている。

しかし、11回裏 阪神6人目・能見は二死から上本の左前安打と四球で得点圏に走者を背負い、1番 野間に右越えサヨナラ安打を浴びて試合終了。2対1で首位広島が2位阪神を破って、月間20勝に到達した。勝ち投手は5人目で投げたレグナルトで4勝。40歳の能見に初黒星がついている。

先発投手は勿論だが、両チームの投手陣は本当に素晴らしい投球を見せた。阪神では、8回裏を抑えた守屋〜島本の働きも忘れてはいけないだろう。

「いやいや(打たれた能見を)責めるなんて全然無いし。勝負してるんで。勝負してる中でやられると言う事も勿論出て来ると思うし」。矢野燿大監督は、惜敗の中でもしっかりと働いた選手たちを労った。「粘ったと言うか、もともと西らしいピッチング。それは十分出てたと思うし、球数以上にまだ行けそうな感じはあったけど・・」。

福留・負傷交代。能見の敗戦。虎の40代には逆風が吹いた夜となったが、チーム一丸で戦う姿勢にブレはない。9回二死から追いついた粘りが6月も継続されるなら、今の猛虎に不安はないだろう。