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反撃及ばず!悔し3タテ

中盤から主導権を握られる苦しい展開の中で後半懸命に追いかけるも届かず、阪神が敵地で3タテを食らった。

巨人先発は、自己最多シーズン12勝目に挑む山口。阪神は2番に木浪を入れ、ソラーテを外し5番 糸原。7番も高山と左打者を多く並べて臨む。初回木浪が右前安打も無得点。2回表は糸原・高山にヒットが出て一死1・2塁とするも坂本・ガルシアが倒れた。

5試合振り先発マスク・坂本と組む阪神先発左腕・ガルシアに対して、巨人は亀井に代えて1番 陽岱鋼。7番セカンドに俊足の増田大を起用して攻略を図る。1〜2回は無難に滑り出したガルシアだが、3回裏 先頭・小林の四球と陽・右前安打で一死1・2塁とピンチを迎える。ここは坂本・三ゴロ、丸・左飛で切り抜けた。

4回裏 巨人は岡本・阿部の連打(阿部の中前安打は、近本が打球を見失ったもの)から一死1・3塁として7番 増田大が前進守備のレフト頭上を越える2点適時三塁打を放ち、ガルシアから先取点を奪う。更に二死後 9番 山口のライト線適時二塁打で追加点。巨人が3対0とリードする。ガルシアはこの回限りで降板。4回(87球)5安打 2三振 2四球 3失点だった。序盤の内容が良かっただけに下位打線に打たれてという失点の仕方が如何にも勿体ない感じがした。

阪神2人目・浜地が登板した5回裏には、二死から4番 岡本に真っ直ぐを仕留められバックスクリーン左へ特大の23号ソロ本塁打をぶち込まれる。2戦連続で4対0と差を広げられてしまった。

6回表 阪神は一死から木浪・右前安打と福留・四球で1・2塁とするが、ここで矢野監督は4番マルテに代打ソラーテを送る采配。ソラーテは二ゴロに倒れるも続く糸原はセカンドへの適時内野安打を放って漸く山口から1点を返す。大山・四球で尚も二死満塁となるが、7番 高山がフルカウントからのフォークに空振り三振に倒れた。

その裏 ソラーテは来日初のファースト守備に就くが、巨人は先頭・増田大が四球で出塁すると立て続けに二盗・三盗を決めて無死3塁となる。ここで浜地は、小林・山口を内野ゴロ。1番 陽岱鋼を二飛に打ち取る踏ん張りを見せている。

7回表 阪神は二死1塁に代打・右前安打の鳥谷を置いて2番 木浪が右中間適時二塁打を放つ。福留も中前適時安打で続いて2点を返し1点差に迫った。巨人はここで山口から大竹にスイッチ。山口は6回2/3(101球)8安打10三振 2四球3失点で降板となっている。

その裏 阪神はビハインドでも3人目・ジョンソンを送る。先頭・坂本勇に右前安打を打たれ、二死を取るも暴投で進塁を許し阿部・四球で1・2塁と走者を背負って、6番ゲレーロに高め速球を打たれ左越えに2点適時二塁打を浴びて突き放されてしまう。ここはベンチの目論見が裏目に出た大誤算だ。

それでも8回表 阪神は一死から大山・高山の連打と途中出場の原口・四球で満塁のチャンスを作る。代打・北條は内野フライで二死となって、巨人は大竹から3人目・田口に投手交代。1番 近本に期待がかかるも、この日無安打のルーキーが二ゴロに倒れて最大の反撃機は潰えた。試合はこのまま6対3で終了。巨人は4連勝を飾り、阪神は敵地で同一カード3連敗を喫した。山口は自身初の12勝。ガルシアは7敗目となっている。

「近本のミスもあったけど…。(ガルシアをもっと)投げさせたいけど、そういう展開にならなかった。状態自体は、調子は良かった方じゃないかな?」。矢野燿大監督は、至って冷静に話し始める。マルテに代打を送った事については、「何か、胸が痛いと言うから。それで代えた。(バットを)振れる感じが無いって。(今後のことは)わからん」と答えた。

7回裏にジョンソンを送った指揮官は、「勿論プロとして負けられない気持ちはあったし。(7回表に点が入って)流れをこっちに持ってくると言うところだったんだけど。(裏目に出たけど)いや、それはもうジョンソンは、ずっと頑張ってるんだから」と話して、結果を責めるつもりはない。

敗戦の中、木浪はプロ初の猛打賞となる3安打1打点とアピールしだが、「内容もイイね。難しそうなコースの球もヒットに出来てるし。現状いろいろショートもずば抜けた!と言うのが無いだけに・・どうしても使いたくなる」心理を説明する。

この敗戦で今季ワースト更新の『借金7』。8季連続となる巨人戦カード負け越しも決まった。「(当然巨人戦には特別な思い入れがあるけど)残り試合をどう戦うか?っていうのは、オレらが問われてるところだと思う。逆にここからどう踏ん張れるか?とか、どう気持ちを出せるか?って言うところが大事。勿論巨人に対してもそうだし、残り試合でそういうところを見せられるようにしたいと思う」。優勝は言うまでもなく、CS進出へも道は険しい。でも、だからこそ諦めない強い気持ちで戦い抜く決意を指揮官は改めて固めていた。