試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

連勝ストップ・気分も仕切り直し

勝負どころでヤクルトの代打策がぴたりと当たり、劣勢に立った阪神がそのままの流れで連勝を止められた。

東京ヤクルト先発・ブキャナンは、8月の防御率1.35と安定している。この右腕に今季未勝利の阪神は4戦連続不動のオーダーで臨む。先頭・近本が中前安打で出塁するも木浪が二ゴロ併殺打(山田哲の美技)に倒れて初回は無得点に終わる。2回表も一死から糸原が7試合連続ヒットとなる左前安打を放つも後続は抑えられた。

阪神先発左腕・ガルシアに今季2勝無敗のヤクルトは2戦連続で上位は同じ。7番捕手に前夜 能見からプロ初安打を放った若い松本直を起用する。ガルシアは初回3者凡退で立ち上がった。2回裏はバレンティン・松本直の中前安打と奥村・四球で二死満塁のピンチを招くが、9番ブキャナンを投ゴロに打ち取り辛うじて切り抜けている。

3回表 阪神はガルシア・左中間安打と木浪・死球で二死1・2塁として3番 福留の右前適時安打で先制する。ガルシアの打撃・走塁面で見せた積極性が光った。福留孝介外野手は、「打ったのはチェンジアップ。何とか先制したい場面だったので、ランナーを還す事が出来て良かった。まだ序盤なので、もっと援護できるように!」と話し、気を引き締めている。

その裏 ガルシアは先頭・太田に四球を与えるも青木の三塁線の打球を上手く捌いた大山の好プレーにも助けられて後続を打ち取った。4回裏は先頭・雄平にレフト線二塁打を浴びる。村上・松本直は打ち取るが、奥村を申告敬遠したのにブキャナンも歩かせて二死満塁となってしまう。ただ、ここで1番 太田を何とか遊ゴロに抑えて脱出した。

東京ヤクルトは5回表から山田哲に代わって荒木がセカンドの守備に就いた。何らかのアクシデントがあった模様だ。阪神は木浪の右越え二塁打(木浪も7試合連続安打)とマルテ・四球で二死1・2塁と攻めたが、6番 糸原が二ゴロに倒れて追加点が入らない。その裏 ガルシアが先頭・青木の右肩付近に死球をぶつける。二死を取るも雄平・右前安打と村上・四球で満塁のピンチを迎えた。ここでヤクルトベンチは松本直の代打・中村を送り、中村は期待に応えて三遊間突破、逆転の2点適時安打を放つ。

ガルシアは、ここで島本と交代。4回2/3(99球)5安打3三振6四死球2失点で、またしても3勝目はならなかった。「良い形で先制してもらって、本来はもう少し長くマウンドにいなければならない試合だったが、全体的に無駄な四球を多く出してしまい反省の多い投球となった」。オネルキ・ガルシア投手は、悔しそうに振り返っている。

一方、ブキャナンは6回表 先頭・大山にヒットを許すも一死後 8番 梅野を遊ゴロ併殺に打ち取り、リードを保って後を救援陣に託している。6回(107球)6安打3三振 4四死球 1失点と申し分ないクオリティ・スタートだ。6回裏 ヤクルトは、先頭ブキャナンの代打・大引の右前安打と太田の犠打で一死2塁とするが、島本は青木・二ゴロ、荒木・空振り三振と見事に抑えた。東京ヤクルトも7回からは継投で逃げ切りを図る。7回表 阪神はヤクルト2人目左腕・坂本から二死後 木浪の中前安打と福留・四球で1・2塁とするが、ここで代わった右腕・平井に4番マルテは落ちる球で空振り三振に斬られて好機を逸する。


7回裏 阪神3人目・ドリスは一死から雄平・四球と村上・中村の連打で満塁のピンチを招く。8番 奥村は三邪飛に取るも代打・川端に初球を仕留められ右前2点適時安打。ドリスが堪えどころで痛恨の失点を食らって、ヤクルトに4対1と差を広げられてしまった。8回裏にも4人目・守屋が二死を取りながら途中出場・山崎のバントヒットを許すと5番 雄平に左中間適時二塁打を浴びてダメ押しの1点を献上する。

モメンタムを握ったヤクルトは8回表を梅野が抑え、最後はマクガフが締めて5対1と快勝で8月本拠地最後のゲームを飾った。阪神の連勝は5でストップ。夏の長期ロードを10勝10敗1分の勝率5割で終えている。ブキャナンは我慢の投球で4勝目。そこまで悪い内容ではなかったものの、ガルシアは白星に恵まれず今季8敗を喫した。

「(ガルシアは)凄く良かった訳ではないけど、凄く悪かった訳でもなかった。(5回を投げ切る事が出来なかったけど)結果的には、そんなに悪くないんじゃないかな?」。試合後、矢野燿大監督の歯切れが今ひとつ。1点勝ち越されただけの時点での交代については「シーズン終盤で、こっちも勝負に行かないといけない状態だったから」早いタイミングになった事を明かした。

「今日は、投打共に紙一重。チャンスで一本出たか?出なかったか?の違い」だったと試合を総括した指揮官。これで2日から始まった真夏の長期ロードが終了し、27日からは久々に本拠地・甲子園で試合を行う。「仕切り直しの気分。ファンも一緒に盛り上がって、わいわい出来るような試合を見せたい!」。連勝が止まった事もあって、指揮官の心は完全に甲子園での戦いに向いているようだった。