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ボーアお目覚め!来日初安打

新外国人右腕が立ち上がりに崩れ劣勢に立たされた阪神が、一度も流れを掴めないまま東京ヤクルトに完敗を喫した。 

捕手・原口以外の野手は前日と同じオーダーで臨む阪神。剛球が武器の東京ヤクルト先発右腕アルバート・スアレスは阪神ロベルト・スアレスの実兄だが、初回は3者凡退で滑り出す。

阪神先発は来日初登板のガンケルだが、立ち上がりから2安打1四球でいきなり無死満塁のピンチを招き、4番 村上・一ゴロの間と雄平・左犠飛。更に6番 山崎の左前適時安打で初回ヤクルトに3点を奪われる。

3回表 阪神は近本・三ゴロ失策と糸原の右前安打で無死1・3塁と反撃機を作るが、3番 糸井が二ゴロ併殺打に倒れて、1点止まりだった。

この日は安定感を欠くガンケル。4回裏には一死から山崎・嶋のヒットなどで満塁の走者を背負うも無失点で乗り切った。この回は、一死1・2塁のフルカウントから8番嶋が中前安打を放った時、スタートを切っていた走者・山崎が3塁手前で本塁突入を躊躇していなければ、十分得点となるタイミングだったが、阪神は救われたと言える。

初回の3点だけで何とか凌いだガンケルだが、阪神ベンチは5回表の攻撃で代打・髙山を送った為、交代となった。ジョー・ガンケル投手は、4回(62球)を投げて7安打3三振2四球3失点。「初回は気持ちが入り過ぎて、ボールを上手くコントロールすることが出来なかった。その後は低めに集められていたし、自分の投球が出来ていただけに、初回の投球がもったいない。悔やまれるよ」と憮然たる表情で振り返っている。

阪神2人目・守屋が登板した5回裏。先頭・山田哲のヒットから2四死球で一死満塁とされ、好調6番 山崎の左前適時安打などで2点を献上。続く6回裏にも3人目・谷川が1番 坂口に右越え1号ソロ本塁打を浴びて、6対1とされた。

好投のヤクルト・スアレスは6回(85球)2安打4三振2四死球1失点と堂々の投球で、見事に役割を果たした。豪速球とチェンジアップなどのコンビネーションが素晴らしかった。

敗色濃厚な展開の中、7回表 6番ボーアが外寄り変化球を拾ってセンター前に落とす来日初安打を放つ。ベンチもファンも待ちに待ったヒットのランプは、開幕から19打席目に灯った。ボーアは、走りながら小さくガッツポーズをとる。今季の虎を左右する大砲の目覚めに清水ヘッドが思わず拍手、矢野監督・井上コーチも顔を綻ばせた。

試合は6対1で終了。東京ヤクルトに完敗し、今季初勝利の勢いを繋げる事は出来なかった。チーム4安打に終わった打線の状態が気になるところだ。

「(ガンケルは初回を)2点で抑えてくれたらな。3点目がちょっと勿体ない。あそこで頑張ってくれたら…」。矢野燿大監督は、ややボヤキモードだった。「(打線について)昨日は良いカタチで行けたんやけど、なかなか繋がらへんというのが現状。どうしても試合も重くなるんでね。中継ぎもあそこ(中盤僅差のところ)で頑張ってくれてたら、相手としては嫌な流れになった。粘ってくれたらというのはあるけど。上手く行ってない中では、どっちも課題は、やっぱり出てるかな?」。

そんな中で、やはり希望の光は、ボーアにヒットが出た事。「まぁまぁ気分はね!一本出て変わってくれたらというのもあるし。(練習では)悪いとか、そんな感じは別にない。でも、まだ自分のタイミングとポイントでしっかり振れるという回数は、もっと増えて来ないと」。

「勿論負けた事の悔しさが強いけど、まずは1本打てた事は良かったね」。ジャスティン・ボーア内野手が話した。「(井上コーチからは)相手投手をどう打つか?アドバイスを貰っている。自分自身でこれまでやって来たものもあるし、いつか必ず結果が出ると信じて取り組んでいるよ」。 

例え単打でも、開幕から最も苦しんだ大砲が目覚めた。お楽しみは、これからだろう。