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投打の助っ人の活躍で甲子園白星発進
3ヶ月遅れの開幕からさらに3週間、待ちに待ったようやくの甲子園でのゲームで前半は守備陣が躍動した。
2回、巨人・中島の放った三遊間への打球をショート・木浪が軽やかに捌き、先頭打者の出塁を許さない。4回にはレフトへの大きな飛球にサンズが懸命の背走で追いつき、最後はフェンス際でジャンピングキャッチ。5回2死からはカメラマン席に飛び込む形になりながらサードの大山がファールフライをがっちり掴む。バックの好守に助けられた先発のガルシアは何度も得点圏に走者を背負いながら粘りのピッチングで6回無失点。「今日は最初から最後までいい感覚で投げることができたね」と先発の役割を果たした。
7回は2番手の岩崎が3人でピシャリ。するとその裏の攻撃では大山がライト前に安打を放ち、この試合初めて無死の走者を出す。攻めあぐねていた巨人先発のメルセデスをどう攻略するか。思案を巡らせていたベンチにメジャー通算92本塁打の大砲が一振りで回答を示した。
左腕が苦手とされていたボーアだったが甘く入ったスライダーを逃さない。完璧に捉えた打球は右中間へ突き刺さる先制の2点本塁打となり試合の均衡を破った。
8回は最速160km/hを計測したスアレスが巨人の上位打線を完璧に封じる。9回はもちろん藤川がマウンドに上がり1点は失ったものの後続を断ち逃げ切りに成功。今季の甲子園開幕ゲームを白星で飾った。
明日からは5000人という上限はあるものの有観客試合となる。ファンの後押しは何よりも心強い。打のヒーロー、ボーアも「ファンの皆さんが球場に来て応援してくださるの凄く嬉しいですし、テレビの前でも応援してくれているのはわかっていたので、皆さんと一緒にプレー出来ることが凄く嬉しいです」と心待ちにしている。地の利を生かし、ジメジメした曇り空を吹き飛ばす、スカッとした快勝劇を届けてくれるはずだ。
