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誤算の青柳6失点 

先発右腕の乱調で序盤に大量失点を喫した阪神が、必死の追い上げも及ばず勝率5割復帰に失敗した。

阪神戦を含め既に2勝を挙げているドラ1ルーキー広島先発・森下に対して、阪神はベテラン・福留を今季初めて(NPBでは20年ぶり)の2番に据える。森下は立ち上がり、近本をカットボールで空振り三振。福留は直球で差し込む二飛。サンズ・三ゴロと13球で上々のスタートを見せた。
  
阪神先発・青柳を迎え撃つ広島は、不動の4番 鈴木誠を今季初めて先発から外し、高卒2年目の新鋭・羽月をプロ初昇格即スタメンで起用するなど、1番から9番まで前夜から全て一新する打線を組んだ。青柳は、初回先頭・西川に四球を与え、羽月の犠打で得点圏に走者をに背負う。堂林は三振に取るが、4番 松山に中前適時安打を許し広島に先取点を奪われる。続く坂倉にも右越え二塁打を浴びて2・3塁とされ、6番ピレラの高く弾む遊撃適時内野安打で、いきなり2点を失った。蒸し暑いマツダスタジアムで初回から28球を要する苦しい滑り出しである。

2回表 阪神は四球と梅野のヒットで一死1・2塁と反撃を試みるが、7番 木浪のセンターへ抜けそうなライナーをセカンド羽月がダイビングキャッチ。見事な併殺プレーに得点を阻まれる。その裏 広島は野間・西川のヒットで一死1・3塁として2番 羽月のスクイズが適時内野安打となって追加点を奪った。若鯉の初安打初打点で勢いづくカープ。二死後 4番 松山が右翼ポール際に3号3ランを打ち込んで、序盤で6対0と大差をつけた。

青柳は3回(81球)まで投げて10安打4三振1四球6失点で交代。ここまで安定した内容で勝ち運にも恵まれて来たが、流石に疲れもあるのか?この日は、球のキレも今一つ。再三ファールで粘られてスタミナを消耗する展開となった。

阪神は3回表 敵失で出た植田を青柳が送った一死2塁から1番 近本の中前適時安打で1点を返す。5回表には木浪・植田の連打で一死1・2塁として、代打・中谷の左前適時安打で1点。続く近本の左適時二塁打。更に福留・ニゴロの間に加点して6対4と詰め寄った。

前夜の満塁本塁打に続く代打で2戦連続の打点をマークした中谷将大外野手は、「打ったのはカットボール。1点でも多く点を取りたい場面だったので、繋ぐ意識を持って打った。(三遊間を)抜けてくれて良かった」と振り返る。やはりカットボールを捉えて追撃の適時二塁打を放った近本光司外野手も、「良い流れで回って来たので、とにかく後ろへ繋ごうと思って打った。まだ中盤だし、ここから逆転出来るように!」と、気合いのコメントを口にした。

その裏 阪神は3人目・小川を投入したが、二死1・2塁から2番 羽月に前進守備のライト頭上を越える2点適時三塁打を浴びて8対4と再び突き放されてしまった。

広島・森下も酷暑の中で懸命に投げる。イニング途中100球を越えた6回表には、2四球で二死1・2塁となって代打・糸井を迎えたが、真っ直ぐで左飛に打ち取り難を逃れた。阪神4人目・伊藤和が登板した6回裏は、伊藤が3連続四球で一死満塁のピンチを招く。野間は三振に取るが、森下の代打・今夏絶好調の長野に2点適時中前安打。途中出場・大盛にもプロ初打点となる中前適時安打を浴びて、大勢が決する。

森下は6回(108球)を投げ切り、6安打4三振4四球4失点としっかりまとめた。

阪神は7回表 サンズの左前適時安打と相手捕逸で2点を返すが、広島ベンチを慌てさせるまでには至らない。結局11対6で広島が阪神を押し切り、地元でカード初戦を飾っている。先発・森下の好投に羽月の鮮烈一軍デビューもあり、広島は若い力の台頭が目立った。

阪神は、序盤の失点が最後まで尾を引いた。両先発立ち上がりの明暗が、そのまま結果に結びついたと言える。阪神大敗の中、打線ではリードオフマンの近本が4安打2打点。9回表の打席でもDJ.ジョンソンから粘って9球目に中前安打を放つなど、最後まで集中力を切らさない姿勢に充実ぶりが窺えた。