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楽勝ムードが一転

DeNA先発は、6月25日プロ初登板初勝利の試合(中日戦)で右足首捻挫。約2ヵ月半振りの一軍登板となるドラフト2位ルーキー左腕・坂本。阪神は3番に中谷を起用するオーダーで臨む。初回 阪神は近本・糸原の連打とサンズ・四球で一死満塁とルーキーを攻め、5番 大山が外角直球を右へ運ぶ16号満塁本塁打を放って4点を先取した。大山悠輔内野手がプロ初のグランドスラムを振り返る。「チャンスの場面だったし、相手より先に点を取っておきたかったので、打つ事が出来て良かった」。

阪神先発・ガルシアは、この夜も相棒・坂本とバッテリーを組む。打線好調なDeNAは、梶谷・大和の1・2番。ドラ6ルーキー蛯名を8番ライトでプロ初スタメンに抜擢した。初回を3人で片付けたガルシアだが、2回裏には佐野・戸柱にヒットを許し、二死1・2塁とされるが、8番 蛯名を外角速球で空振り三振に仕留めて脱出している。

DeNAラミレス監督は2回表の守備から捕手を嶺井から戸柱に変え、この回を坂本が3者凡退で切り抜ける。しかし、3回表二死1塁から5番 大山にスライダーをバックスクリーンへ運ばれる2打席連続の17号2ランを浴びて6対0とされた。大山悠輔内野手は、「追加点が欲しかったので、打つ事が出来て良かった」と話している。

5回表には4番サンズが右翼ポール際へ16号ソロ本塁打を放り込み、阪神は7対0と更にリードを広げる。「打ったのはストレート。強く叩ける球だけを待っていた。その球をしっかりと打つ事が出来たね。風も上手く運んでくれて良かったよ。ハッピーハンズ!!」。お馴染みのフレーズを交えて、ジェリー・サンズ外野手も上機嫌だ。DeNA坂本は、5回(89球)まで投げて9安打3三振2四球7失点で降板となった。

5回までスイスイ投げていたガルシアだが、6回裏に突如捕まる。梶谷・大和の連続四球から3番ソト・左適時二塁打で1点を失うと、直後の4番 佐野に右越え11号3ランを浴びて、忽ち3点差と迫られる。更に宮崎・倉本にも連打を許し、堪らずベンチは交代を告げた。無理もないが、ベンチにも多少の油断があったのか? 悔やむとすれば、交代のタイミングがやや遅れたところだろう。

代わったベテラン能見は、内野ゴロで走者を進められた一死2・3塁から代打・中井に右前適時安打を打たれ、次の代打・神里に死球を与え満塁となって、3人目・岩貞へスイッチ。岩貞も1番 梶谷への初球が捕逸となって1点差。梶谷は二飛に打ち取るも、続く2番 大和に中前適時安打を浴びてしまう。同点走者に続いて、2塁走者・神里も本塁を突く。センター近本の返球で本塁クロスプレーはDeNAのリクエストも判定変わらずアウトとなり、辛うじて逆転までは免れた。

オネルキ・ガルシア投手は5回0/3(83球)7安打5三振2四球6失点。突如崩れて勝ち星をフイにしてしまった。「野手の方々にたくさんの援護をしてもらったのに、こういった展開にしてしまい申し訳ないし、悔しいね」と話し、肩を落としていた。

同点となって、終盤は両チームが必勝リレー。DeNAは7回表を3人目・国吉が3人で退ける。その裏は岩貞が前の回から続投したが、一死1塁から宮崎の強烈な打球をセカンド糸原が見事に処理して併殺で凌いだ。

DeNA・石田が登板した8回表 阪神は、先頭・ボーアがヒットで出ると代走・植田を送り、勝負をかける。坂本が送り一死2塁とするも、8番 木浪は空振り三振。代打・陽川に対して、DeNAはパットンを投入。代打の代打は糸井だったが、三邪飛に倒れて勝ち越せない。その裏 阪神・岩崎は先頭・倉本に中前安打を許し、戸柱・犠打で一死2塁とされる。代打・山下は打ち取るが、神里・内野安打で二死1・3塁となるも、1番 梶谷を中飛に退けた。

9回表はDeNA守護神・三嶋が登板。先頭・近本がストレートの四球を選ぶが、続く糸原はバント失敗。代打・福留が三振の時、近本は盗塁に成功したが、4番サンズは中飛に倒れる。その裏、阪神もクローザーのスアレスを投入して3人で片付けた。延長に入って10回表 DeNAは大山を打ち取ったところで、投手をエスコバーに切り替えてゼロに抑える。その裏、回跨ぎのスアレスが抑えて7対7で痛み分けとなった。この夜も中日に勝った首位独走の巨人を追う2位3位の引き分け。またトップランナーの背中が遠のき、阪神は首位との差が9ゲームと広がった。

2打席連発6打点の大山悠輔内野手が、次のように話す。「(前夜は最後の打席で併殺打に倒れたが)昨日は昨日、今日は今日と、結果が良くも悪くも1日1日切り替えて試合に臨んでいるので(今日は)また新しい気持ちで打席に入った。逆方向に良い打球が飛んでいるのは良い事だと思うので、そこは意識して取り組んでいる。日々取り組んでいる事が良いスイングに繋がっているし、それが今日の逆方向への打球に繋がったと思う」。

「シンプルにファーストストライクをしっかり振っていこうと思って打席に入ったので、初回の先頭で出塁出来た事は良かったと思う」。前夜、監督から敢えて名指しで奮起を促された近本光司外野手は、この試合で攻守に意地を示した。DeNAの勝ち越し点を阻止した好返球に関しては、「しっかり自分の出来る事をやろうと思って、それが出来たという結果なので。しっかり落ち着いてプレーできたことが良かった」と冷静に分析していた。

大量リードの展開で白星を取りこぼした痛い引き分けには違いないが、救援陣の踏ん張りと好守で負けなかった粘りは大いに褒め称えるべきだろう。いずれにせよ、もはや後ろを振り返っている余裕はない。目の前の一戦一戦を必死に取りに行くのみだ。