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ラッキーボーイ北條が攻守に活躍

抜群の制球力が武器の秋山、今季の正確性はこれまで以上に研ぎ澄まされている。なんと4月15日の広島戦の5回を最後に四球を1つも与えていない。27回1/3連続で無四球を継続中。しかし立ち上がりに2つの四球を与え2死ながら満塁のピンチを背負ってしまう。いきなり暗雲が立ち込めたが今季初スタメンとなったセカンドの北條がチームを救った。

センター前に抜けそうな打球をダイビングキャッチ。捕球するには最も難しいハーフバウンドの強い当たりだったが飛び込むタイミングと角度、球際の強さなど全てが完璧だった。3回には2死1塁から三遊間への当たりをショート・中野がファインプレー。好守備を見せた二遊間コンビは攻撃でも大きな仕事を果たした。

3回、先頭の中野が内野安打で出塁し秋山が送りバントを成功させる。2死後に「初スタメンのことはあまり考えずにファームでやったきたことを全部出そうと思って試合に臨みました」という北條が三遊間を破る適時打を放ち、先制に成功した。

1軍昇格即スタメンで攻守に結果を残した北條、そのラッキーボーイぶりは止まらない。5回に1死1、2塁のチャンスで打席に立つと再びレフト前に弾き返す。2打席連続の適時打で貴重な追加点を叩き出した。

堅い二遊間に助けられた秋山は6回途中を1失点。「思うような投球出来なかったんですけど、先制点だけ与えないように粘り倒してやろうと思って頑張りました」と先発として試合を作った。同点の走者を得点圏に背負った厳しい場面は岩貞の好リリーフで凌ぎ、7回1死1、2塁のピンチはレフトライナーで飛び出した2塁走者をサンズが刺す。この試合3つ目の守備のビッグプレーで併殺を奪った。8回は前日に負け投手となってしまった岩崎がマウンドに上がり圧巻の三者凡退。悪夢を断ち切ると9回はスアレスが危なげなくセーブを挙げて無失点リレーを完成させ、1点差ゲームを逃げ切った。

対戦成績を五分に戻した矢野監督は「今日良い形でつなげたんで、明日も全員でうちらしくつないでいきます」全員野球でカード勝ち越しを目指す。