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終盤の反撃及ばず。遠いメモリアル星

6度目の正直へ。
通算99勝を挙げている西勇が先発マウンドに上がった。節目の勝利に王手をかけながら5戦続けて足踏みの続いている右腕を援護すべく打線は序盤から攻勢をとった。

2回2死からロハス・ジュニアがレフトスタンドに今季5号本塁打を放つ。

「実は今日娘が生まれたんだよ!産まれてきてくれた娘に捧げる最高のプレゼントになってよかったね」

逆方向への一撃が先制点となった。

3回には1死から西勇と近本の連打で走者をためると、中野の内野安打に相手の失策が重なり西勇が生還。ルーキーの俊足が相手にプレッシャーをかけ追加点をもぎ取った。

守備陣も西勇を援護する。3回裏には今季3度目のスタメンマスクをかぶった坂本が無死2塁からリードの大きかった走者を刺す。4回裏に逆転を許しても2死2、3塁からレフトへの大飛球をロハス・ジュニアがランニングキャッチ。1点差で踏ん張った。

2-3とされ早く追いつきたい打線は5回に2死1、3塁とチャンスを作る。しかし4番・大山のバットから快音は聞かれずあと1点が遠い。西勇は6回3失点と力投したが、メモリアル星は次回登板以降へ持ち越しとなった。「ここ最近の登板の中では修正して投げることができました。ただ、先発としてリードを許した展開でマウンドを降りてしまい悔しいです」
  
7回からリリーフしたアルカンタラはセカンド・木浪のファインプレーにより先頭打者をアウトにしたものの2失点。終盤にでリードを広げられてしまった。

残り2イニングで3点差、厳しい状況となったが最後まで諦めない。8回、大山の2塁打から2死2、3塁とすると代打・糸井がライト前に2点適時打を放つ。「とにかく必死でした。なんとかしたいという思いだけです」というベテランの一打で1点差とした。

その裏に及川が一発を浴びても2点を追う9回に広島の守護神・栗林に襲いかかる。先頭の梅野が四球を選び1死後、中野が安打を放つ。さらに相手のバッテリーミスで1死2、3塁とした。絶好機が訪れたがサンズと大山が倒れ同点はならなかった。

明日の先発はルーキーの村上。終盤の粘りを明日につなげたい。