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先制、反撃、同点打。執念の攻防

優勝争いを左右する巨人との大一番第1ラウンドで、矢野監督は原点に戻った。先発マウンドに西勇を送り、4番には約1ヶ月ぶりに大山を据えた。誰もが強い思いで臨んだ試合の立ち上がり、理想的な先制パンチを食らわせた。

初回、近本が初球から積極的にスイングし、セカンド内野安打で出塁する。さらに中野が死球を受けチャンスが広がるとマルテが左中間へ先制の適時打を放つ。

「先制のチャンスだったし、打てるボールをしっかりコンタクトすることに集中していたよ。自分の仕事をすることができて良かったね」

この後無死1、3塁から大山の併殺打の間にも1点を加えた。3回には西勇の安打から1死満塁とし大山の犠牲フライで3点目を奪う。じわじわとリードを広げた。

前回登板の9月10日の広島戦で通算100勝を挙げた西勇は、今季の巨人戦では5試合に登板して3勝1敗、防御率2.91に抑えている。序盤から援護を受けた右腕は3回の先頭打者に安打を浴びたものの次打者をきっちり併殺打に打ち取った。すんなり抑えたい場面だったが2死走者なしから四球をきっかけにピンチを招き、まさかの2発を浴びて逆転を許してしまう。

4回には2番手の馬場も失点し追いかける点差は3点に。試合の主導権は握られてしまったが本塁打が出やすい状況はこちらも同じ。5回2死1塁からマルテが「良いスイングができたし、打席の中でしっかり集中できていたね」と納得の2点本塁打をレフトスタンドに放った。この一打で1点差に迫ると及川、アルカンタラ、小川、岩貞のリリーフ陣が無失点でつなぎ打線の反撃を待った。

1点を追う9回、糸原が四球を選んで同点の走者を出すと代走の植田が鮮やかに盗塁を決める。無死2塁からサンズがフェンス直撃のセンターオーバーの適時2塁打を放ち土壇場で試合を振り出しに戻した。なおも続く無死2塁のチャンスに出し惜しみはしない。代走に熊谷、佐藤輝の打順で島田をバント要員として代打起用し、1死3塁とする。代打・糸井を送り込むなど手を尽くしたが勝ち越しとはならなかった。

同点のまま迎えた最後の守備ではスアレスが1死満塁とするが三遊間への打球を中野がスーパーキャッチ。素早く起き上がるとホームへ送球し、難しいバウンドを坂本がミットに収めサヨナラのホームを踏ませない。2死満塁からも中野がノーバウンドで打球を捕球して絶対絶命のピンチを凌ぎ、引き分けに持ち込んだ。

デーゲームを戦ったファームは一足早く3年ぶり17度目のウエスタンリーグ優勝を果たした。1軍が前回優勝を果たした2005年も1軍2軍同時優勝だった。16年ぶりの快挙へ向けて、明日は高橋が先発マウンドに上がる。