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圧巻投球の高橋が菅野に投げ勝つ

序盤から激しく動いた6-6の激戦から一夜明け、今度は両先発投手の好投により静かな投手戦が繰り広げられた。

前回登板の9月18日の中日戦で7回を2安打10三振、無四球無失点に抑えた高橋がそれと同等以上の好投を見せた。威力満点のストレートで巨人打線をねじ伏せ、立ち上がりから全く寄せ付けない。5回まで1安打しか許さず、61球で9奪三振。6回の先頭打者を三振に仕留め、早くも奪三振数を2桁に乗せた。

この好投に応えたい打線は7回1死から糸原がインコースの球にうまく対応。体を綺麗に回転させて捉えた打球はライトスタンドに飛び込む先制アーチとなった。

「(高橋)遥人が頑張ってくれているので、何とか先制点をあげたかった。喰らいついて打ちにいった結果がホームランという最高の結果になって良かったです」

試合前の段階で今季100試合に出場し放った柵越えは1本だけ。長打力ではなく勝負強さを評価されて5番を任されていた伏兵が均衡を破った。

その裏は巨人打線の中軸を高橋がきっちり抑える。これ以上ない働きを見せる左腕エースは8回の打席でも大きな仕事をこなす。三遊間を綺麗に破る安打を放った。打順がトップに返ると近本の2塁打で1死2、3塁とチャンス拡大。この絶好機にいつもよりバットを短く持った中野が左中間へ適時2塁打を放ち、大きな2点を加えた。

3-0とリードを広げると高橋は8回まで2塁を踏ませぬ圧巻投球で12奪三振。球数が100球を超えた9回に内野安打2本から1死満塁のピンチは招いたが、最後まで球威は衰えず後続を打ち取った。プロ最多の128球を投じてプロ初完封、チームに大きな勝利をもたらした。

「最後締めれてめちゃくちゃ嬉しかったです。9回まで来たんで、完封したかったんで、その通りになって良かったです。中盤まで緊迫した試合で絶対に先制点をあげないぞと思っていたので、それなりの自信になりました」

カード初戦を引き分けた後の2戦目、巨人が菅野を先発させた試合を取ったことで大きく優位に立った。1勝1敗1分と2勝1分けでは大きく違う。矢野監督は「強気で楽しむが僕たちの野球なので、全員で一丸で束になってかかっていくのが僕たちの野球なので、明日もそういう野球をしていきます」明日の試合も勝利をもぎ取り、巨人を突き放したい。