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伊藤将が投打に活躍も延長戦を落とす

3万人を超える観衆の入った甲子園でプレーする、プロ野球選手なら誰もが憧れるシーンだ。しかし昨季は新型コロナウイルス感染拡大防止のため入場者数が制限されていた。今季2年目を迎える選手にとっては新鮮な光景に映るに違いない。アドレナリンが噴き出しそうなマウンドで、それでも伊藤将はいつも通り淡々とアウトを積み重ねた。

初回の三者凡退に始まり、走者を出しても連打を許さずピンチを広げない。球速だけでなくフォームにも緩急をつけてDeNA打線を翻弄し試合を作った。さらに欲しかった先制点も自らのバットで叩き出した。

5回、先頭の大山の四球から2死1、2塁のチャンスを作ると伊藤将は見逃せばボールかというアウトコースの球を執念でレフト前に運ぶ。プロ初の適時打で2走・大山をホームに迎え入れ、均衡を破った。

もちろん本職も絶好調。終盤になっても伊藤将の好投は続いた。7回まで3安打無失点で球数はわずか81球とテンポも良い。DeNAが代打攻勢に出た8回も三者凡退に抑える。9回は得点圏に走者を背負ったが2死を奪い、プロ初の完封まであと1人とした。惜しくも同点の適時打を浴び、前日の西勇からの連続完封とはならなかったが投打に最高の働きを見せた。

「1点差という緊迫した試合の中で、全体的に粘る投球はできたかなと思います。ただ、9回なんとかあのピンチを抑えて勝ち切りたかったですし、次回はああいう場面でしっかり抑えきれるように、また次の試合に向けて準備してのぞみたいと思います」

今季初の延長戦では10回を岩崎、11回は湯浅とつないでDeNAに得点を許さない。打線は11回に大山の安打から1死1、2塁とした。気温の下がった甲子園は熱気に包まれたがあと1本が出ない。絶好のサヨナラ機を逃すと12回に逆転され4時間半を超える熱戦で白星はならなかった。

カード勝ち越しを懸けて明日も総力戦で臨む。