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雨中の反撃届かず連勝ストップ
4月17日のヤクルト戦以来の先発マウンドにビーズリーは気合いが空回りしてしまったかもしれない。昨季の巨人戦は3戦3勝で防御率1.00。今季も第2先発のような形でリリーフ登板した5月5日の試合で3回無失点に抑えていた。しかし立ち上がりから得点圏に走者を背負う投球が続いてしまった。初回は2死3塁。2回と3回は2死1、2塁。粘り強くあと1本は許さず我慢していたが雨足が強まると4回に制球を乱してしまう。先頭打者に四球を与えると連打を浴びて先制点を献上。悔しさの残るマウンドとなってしまった。
「最初の3イニングは思い切って投げていってなんとか粘っていけたけど、最後の(先頭四球の)イニングは言い訳できないね。もっといい投球をしないといけなかった」
無死2、3塁のピンチでリリーフした富田も懸命に腕を振ったが相手に傾いた流れは止められない。巨人の仕掛けたスクイズや重盗は防いだが4点のビッグイニングを作られてしまった。
それでも押されっぱなしの沈みかけた雰囲気をクリーンアップのバットが押し戻した。4回に1死から森下が安打を放ち佐藤輝がセンターオーバーの2塁打で続く。大きなチャンスを作ると大山がレフト前に適時打を放った。3連打で反撃し1-4とした。
3点ビハインドでもう1点もやりたくない5回2死1、2塁のピンチではセンター後方への打球を近本がランニングキャッチ。雨の中での前進守備とかなり厳しい条件だったが優れた打球判断と俊足で追いつき腕を伸ばして捕球するスーパープレーでチームを救った。
6回に工藤が1点を失ったが頼れる男がすぐに取り返す。その裏に大山が2打席連続の適時打を放って再び点差を3点に縮めた。
7回には木浪の適時3塁打と中野の適時内野安打で2得点。4-5と1点差に迫った。8回には来日初登板のネルソンがきっちり無失点に抑えた。その裏に大山が安打で出塁するとベンチは勝負に出る。大山に代走・熊谷を送った。さらに2死1塁から代打の糸原が安打でつないで1、3塁とチャンスを広げた。この後、2死満塁としたが同点打は生まれない。ベンチに残っていた野手は2人だけという総力戦で追い上げたがあと1点届かなかった。
連勝ストップとなってしまったが一方的な展開になりかけた試合でも終盤勝負に持ち込むだけの力はある。明日も復調気味の大山の前に走者をためたい。