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暗雲吹き飛ばす8得点の快勝
ようやくの連敗ストップだけではない。先発にもリリーフにも打線にも明るい兆しが見られる価値ある白星となった。
伊藤将は完全復調と見てよさそうだ。前回登板の6月11日の西武戦で8回途中を無失点と好投したのと同じくキレの良い球をコースに投げ込む。走者を出しても崩れない。相手の機動力は坂本が封じ、バッテリーとしてゲームメイク能力を発揮した。5回に1死1塁でセンター前に安打を打たれた場面ではスタートを切っていた1塁走者が一気に生還を狙うが近本からの素早い返球、小幡の強肩によりホームタッチアウト。ビッグプレーで失点を防いだ。
打線も3回に1死3塁から森下の適時打で先制に成功した。
「良い形で3塁に進んでもらったので内野も前に来ましたしなんとかバットに当ててことを起こすことを意識して最高の結果になったんで良かったなと思います。交流戦苦しかったんで、自分も工夫しながらやっていたんですけど結果が出ずに、17打席ぶりのヒットがタイムリーということだったのでここから波に乗っていきたいなと思います」
5回には安打で出塁した近本が相手のバッテリーミスで進塁し中野の適時打で2点目を奪う。さらに大山の適時打でも加点し3-0とリードを広げた。
援護点をもらった伊藤将は6回に3連打を浴びて1死満塁と大きなピンチを招いたが失点は犠牲フライによる1点だけ。勝負所を最少失点で凌ぎ6回1失点としっかり試合を作った。
「(坂本)誠志郎さんのリードのおかげでこういう結果になりましたし、低く丁寧に意識しながら投げられたと思います」
2点リードの7回はネルソンが3人でピシャリ。連敗中はリリーフ陣が崩れる展開が多かっただけに助っ人右腕が状態を上げていることは非常に大きい。8回も及川がロッテの上位打線を三者凡退に抑えた。この安定感こそチームの心臓だ。
8回裏には打撃好調の坂本の安打から2死3塁とすると電光石火の攻めでダメ押し点を奪った。まずは近本が適時打を放つ。4-1とすると近本は盗塁を決めて2塁に進み、中野の適時打で生還。2死1塁から森下が左中間へ2塁打を放つと中野もホームを駆け抜けた。スピードある攻めで3得点を挙げロッテを突き放すとトドメはやはり佐藤輝の一発だ。センター方向に伸びる打球はフェンスの向こう側へ一直線、今季19号アーチで試合を決めた。
5点のビッグイニングを作り9回は富田が締めて逃げ切りに成功。先発が試合を作って安定感あるリリーフ陣につなぎ、打線は機動力と長打を絡めて先制、中押し、ダメ押しと理想的な試合運びで押し切った。
連敗を7で止め狙うはもちろん大型連勝。デュプランティエがこの流れに乗る。