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勝負どころでの代打・西岡が奏効!

勝負どころで躊躇せず切り札を投じた指揮官の勇気ある決断が、阪神に薄氷の勝利を引き寄せた。

鳥谷 敬内野手が松井秀喜氏に並ぶ歴代3位の1250試合連続出場となるゲーム。前夜と同じく西岡が外れて1番に坂、6番に今成をスタメンで起用する阪神だが、序盤から飛ばす広島先発・大竹の前に無得点を重ねる。特に右打者へのシュートが有効で、猛虎打線は手を焼いた。

阪神先発は約1ヶ月ぶり一軍登板の榎田。立ち上がりから低めにキレの良い球が集まり、コンビを組む日高のリードも冴えて快調にカープ打線を抑えて行く。5回裏、梵に初安打を許すも回の先頭打者を全て退け、危なげない投球だった。

6回の守備でファールフライを追った日高 剛捕手が、新井良と激突し負傷退場。藤井彰が急遽マスクを被ったが、榎田は動揺する事なくこの回を投げきった。「前回の1軍登板から間隔が空いていたので、多少の不安はあった。でも、しっかりと準備はできていたので、日高さんのリード通りにミット目掛けて投げられた」。6回(79球)を投げて8奪三振で与四球わずか1の2安打無失点と素晴らしい内容の榎田大樹投手は笑顔で振り返っている。

すると7回表、大竹の制球が乱れて新井兄弟に四球。藤井彰の左前打で二死満塁となると阪神ベンチが思い切って勝負に出た。指揮官が榎田に代打・西岡を告げると、西岡は冷静に四球を選んで『押し出し』!待望の先取点をもぎ取る。さらに坂も左前安打で2者を還し、3対0とした。

その裏、リリーフ安藤を投入した阪神だが、廣瀬・梵の連打とライト今成返球の隙に一死2・3塁とされると、7番堂林に変化球をレフト前に打たれて2点適時打となる。尚もカープ押せ押せムードの中で、安藤は執拗な牽制の末に一塁走者・堂林を刺した。ベテランらしい好プレーが相手に傾きかけた流れをせき止め、何とかリードを保って7回を終える。

8回には猛虎3人目・加藤が2三振を奪うなど広島を3者凡退に封じたが、阪神もなかなか4点目を奪えない。代打・桧山も登場した9回表には、二死1・2塁から坂のセンターへ抜けようかとする打球をセカンド菊池が止めて(内野安打)、本塁を狙った代走・俊介の生還を好守に阻止されている。

それでも福原が大砲エルドレッドから始まる9回裏を3人で打ち取り、3対2で阪神が逃げ切った。

4月18日(東京ドーム・巨人戦)以来の3勝目に榎田大樹投手は、「何が良かったか?と訊かれるとよく分からないけど…。(代打の場面では)点を取ってくれると信じて待っていた。ずっと迷惑をかけていたので勝てた事が嬉しい!今日は出来すぎなので(次回登板は)チームが負けないような投球が出来たら…」と最後は控え目に話した。

「(榎田への代打起用は)迷うところもあったが、大竹も良かったので、そうチャンスはないから西岡にかけた」和田 豊監督。「(主力の)代わりに出ている今成、坂が溌剌とスタメンに相応しい動きになって来た」と共に猛打賞と活躍した脇役を絶賛。「オールスターまでの残り9試合をどう戦うか?故障者もいるけど、とにかく食らいついて行けるように…!」ナインを鼓舞する決意を示していた。