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岩田、復活の投球も今季15度目の完封負け

完全試合は阻止した。ノーヒットノーランも免れた。最低限の意地は見せたけれど、得点は奪えなかった。完封負けは今季15度目だ。

4回までは両軍無安打の投手戦。阪神・岩田、中日・西川ともにテンポのいいピッチングで、アウトを重ねていく。しかし5回、一死走者なしから、岩田がクラークに右中間スタンドへ運ばれた。

2ボールからの失投に、「なんとか低めにというところで、(ゾーンが)上がってしまった」と中西投手コーチ。岩田が許したもう1本のヒットも、8回二死走者なしから、代打・谷繁に対して3-1とカウントを悪くした後に打たれたものだっただけに、「バッターカウントのところやな」と苦言を呈した。

しかし、8回を2安1失点は先発として十分な内容だ。課題だった立ち上がりの悪さを克服するため、試合前には外のブルペンで投球練習を行い、「ゲームの雰囲気から入ろうと」(中西コーチ)する工夫も見られた。

0対1の敗戦は痛いけれど、岩田の復活を確信できたことが、チームにとっては救いだろう。