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岩田が11年以来となる完投勝利

岩田の投球とそつない攻撃がリズム良く噛み合った阪神が快勝した。

先取点は阪神が取る。2回表一死、6番新井良がDeNA先発・井納の初球真っ直ぐをレフト最前列に放り込む。「積極的に行こうと思っていた。少し詰まったが、振り切れたのでスタンドインしてくれた!」と、新井良太内野手は4号先制ソロ本塁打の感触を語っている。

4回には鳥谷・四球、ゴメス・右前安打の無死1・3塁から5番マートンが、変化球を無理せずセンターへ運ぶ犠飛でしっかり追加点を取った。現在、通算打点数で猛虎歴代外国人3位のマートンは、「外野フライを打てば追加点になる場面だったし、最低限の打撃は出来たんじゃないかな?」と涼しい表情だ。

5回表は二死1・3塁のチャンスに前打席で開幕からの連続試合出塁を26に伸ばした4番マウロ・ゴメス内野手が左前適時打を放ち、3点目。「見逃せばボールだったかも知れないけど、打てる球だったから打ちに行った」とゴメスは振り返る。理想的なカタチで阪神がリードを広げて行く。

阪神は6回表先頭の新井良が、またしても井納の初球(カーブ)を左中間スタンドへ運ぶこの試合2本目の5号ソロを放ち、4対0とした。「自分のスイングが出来た!」と胸を張った新井良だが、DeNAバッテリーにとってはいずれも初球を打たれた事が悔やまれる。井納は初回外角スライダーを続けてゴメスから三振を奪うなど丁寧な投球で、決して悪い内容ではなかったが、好機を逃さない阪神打線の集中力が上回ったと言えそうだ。





前回登板では投球が間延びして非常に内容が悪かった阪神先発・岩田だが、この日は2番梶谷・3番宮崎…と並べるDeNA打線に対してテンポよく低めに集める投法でバックの好守を誘発するなど、良い試合のリズムを作って行った。 6回までヒットは投手・井納に許した1本だけ。持ち味であるゴロアウトの山を築き、四死球0とほぼ完璧な内容でDeNA打線を抑えている。




阪神は7回にも足を絡めた攻撃からゴメスの2打席連続適時打(中前安打)でDeNA2番手・長田から5点目を奪うが、その裏さすがに疲れが出始めた岩田もDeNA筒香に左前適時打で1点を失った。



9回表 四球・上本を送った阪神・大和のバント処理でDeNA山口からの送球を一塁カバーに入ったセカンド宮崎が見失うという信じられないミスがあって1点。鳥谷の適時打も出て完全に勝負がついた。



十分な援護を受けた岩田は最後まで投げ抜き、7対1で阪神が完勝を飾った。岩田 稔投手は無四球で2011年10月7日以来の完投勝利(110球4安打6三振)。「無駄な四球を出さないように打者一人一人と勝負する事を心がけた。前回ボロボロだったが、何とかリズム良く投げたいと…。野手の方にスゴく点を取ってもらえるので、投手も気持ち良く投げる事が出来る」と、ヒーローインタビューに答えていた。




「特にコントロールが良く、低めに集まり打ち損ねのゴロが多かった。鶴岡がテンポ早くして、流れを作ってくれた」。3連勝に和田 豊監督の舌も滑らかだ。「(新井良は初回三遊間のゴロを捌いた)守備が本塁打に繋がった。特に2本目は配球をしっかり読んだ価値ある一発。左投手からも右投手からも(本塁打を)打ってるところ」を評価した。体調不良だったという呉昇桓(オ・スンファン)を出来れば使いたくなかった指揮官にとって、理想的な展開となっただけに喜びも格別であろう。