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接戦を守り切り前半戦を連勝で締めくくる

大黒柱の熱投が僅差の勝利を呼んで、阪神はオールスター直前・前半戦最後を連勝で締め括った。

中日先発・吉見が3者凡退で滑り出した初回。中4日での登板となった阪神・メッセンジャーは、立ち上がり制球に苦しみ二死満塁のピンチを迎えるが、6番 藤井をフルカウントから右飛に打ち取り、何とか失点を阻止する。

2回以降は立ち直って6回まで毎回三振を奪うなど安定した投球内容で中日打線を抑え込む。低めゾーンにボールを集め、軸になる真っ直ぐは勿論、カーブを有効に使って緩急巧みな内容だった。3回には1番工藤の大飛球をフェンス際ジャンプして好捕するライト福留の美技もあって、メッセンジャーを大いにもり立てる。

中日・吉見は前半コントロールが抜群で、5回を僅か44球で抑える省エネ投法で阪神打線を苦しませる。4回表には先頭・上本がチーム初安打を放って大和の犠打で一死2塁とするが、鳥谷のセンターライナーに思わず飛び出し、併殺に終わる判断ミスもあった。

両軍無得点で迎えた6回表 阪神は、新井貴・梅野の長短打で無死2・3塁の絶好機を演出する。一死後1番 上本は2球目にスクイズを敢行してファールになるが、カウント2-2からの難しい低め変化球を上手く拾ってレフト前に適時安打を運ぶ。続く大和の遊ゴロが併殺崩れとなって、さらに1点を追加した。懸命なヘッドスライディングでダブルプレーを阻止した大和の全力疾走を称えたい。

貴重な先制打の上本博紀内野手は、「打ったのはフォーク。必死に食らいついて行く事だけを考えていた。メッセンジャーが頑張ってくれていたので、先制することが出来て良かった」と話す。

右ヒジ手術後の故障明けとはいえ、球界を代表するエースだけに吉見攻略は容易ではなかったが、阪神打線は積極性と集中力を持って立ち向かい、7回にはヒットのマートンを6番 福留がセーフティ気味にバントを試みる(結果は犠打)など追加点こそ取れなかったものの、気持ちの籠った攻撃だった。中日・吉見は7回(81球)を投げて6安打2三振1四球で2失点で降板。「自分の投球は出来たけど、我慢比べで負けてしまった事が悔しい」と振り返っている。

序盤は球数が気になったメッセンジャーだが、初回のピンチ以外はほぼ危なげなく8回まで118球を投げて、自己最多タイの13三振を奪って2四球無失点で、クローザー呉昇桓(オ・スンファン)へと繋いだ。呉昇桓も最後を3者凡退(2三振)で締め括り、2対0で中日を下した。

ヒーローインタビューは、投手戦を制して8勝目をあげたランディ・メッセンジャー投手。「今日は全ての球種が良かった。カーブも上手く混ぜながらフォークボールも良かったし、梅野が良いリードで引っ張ってくれた。福留さんも外野守備で素晴らしいプレーをしてくれたり、野手の皆さんに助けられたのが大きい!」と語り、バックスへのねぎらいも忘れない。

際どい接戦を守り切って7月は11勝2敗の電車道。5カード連続で勝ち越して前半戦2位ターンを決めた和田 豊監督は、「ここに来て、投打のバランスが取れてきた。(ただ去年の事があるので)ここからが勝負と思っている!」と話して、十分な手応えを口にしながらも終盤失速した昨季の反省を踏まえて気持ちを引き締めていた。