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劇的なサヨナラ勝ちで開幕!

2015年シーズンは劇的なサヨナラ勝ちで始まった。

先発・メッセンジャーが6回までに3点を失い、降板。一方の打線は6回まで中日先発・山井に1安打に抑えられ、オープン戦終盤の貧打を解消できていないかに思われた。

しかし、7回にゴメスの二塁打と福留の適時打で1点を返すと、猛虎打線が目を覚ます。8回に1点を追加されるも、その裏、二死からの4連打で同点に追い付き、延長10回、二死三塁からマートンが決めた。

「それまで4打席は結果が出ていなかったけど、感覚は悪くなかったから、自分を信じて打席に入ったよ。チームメートがつないでくれて、もう一度、打席に立つことができた。そこで打てて、勝利に貢献できてよかった。野球はチームプレー。きょうはチーム全体がいいプレーをした結果の勝利だよ」

そう言って笑顔を見せたマートン。たしかに、投手も野手も懸命にバトンをつないでもぎとった1勝だった。

「去年は日本シリーズに出られたけれど、セ・リーグで優勝はできなかった。今年は優勝がチームの大きな目標だから、その一歩として、シーズンが終わったとき、“あの1勝が”となる可能性もある。そういう意味で大きな勝利だったね」(マートン)

きょうの勝利をより価値のあるものにするには、明日の試合が大事になってくる。そのことは、05年の優勝を知るキャプテンの鳥谷や、ロッテ時代の05年と10年に日本一を経験した西岡も言っていた。2連勝して開幕ダッシュといきたい。