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守護神が満塁被弾で3連敗
一瞬の静寂の後、悲鳴が聞こえた。1点リードの9回、守護神・呉昇桓が角中に逆転満塁ホームランを浴びたときだ。盛り上がったのは、レフトスタンドのビジター応援席だけ…。
7回に1点を勝ち越し、岩田に勝ちを付けることに成功した…はずだった。8回はセットアッパー・福原が、四番から始まるロッテの中軸を3者凡退。残る1イニングを呉が抑えれば、みんなが笑顔になれる。そういうシナリオができていた。
しかし、その呉が二死から走者をためてしまう。根元のセンター方向への打球には、鳥谷がグラブを目いっぱい伸ばすも、当てるのが精いっぱい。続く清田の三遊間への打球にも、鳥谷はよく追いついて捕球したが、送球することはできなかった。これで二死一、二塁。鈴木に四球を与えて満塁とすると、角中に粘られ、9球目のスライダーを右翼スタンドへ運ばれた。逆転満塁ホームランだ。
「自分が先にああいう状況を作ってしまったのが、きょうの反省です」とうつむき加減に話した呉。和田監督は「ホームランの前のフォアボールが痛かった。角中に対して3-2から、ボールを投げられないカウントになってしまったから」と、四球で満塁にしたことを敗戦のポイントに挙げた。
信じられない負け方で3連敗。借金も再び3となった。しかし、指揮官は気丈に前を向く。
「きょうは痛い目に遭ったが、響かせてはダメ。あしたもあさってもある」
その通り。落ち込んだり、引きずったりしているヒマはない。