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大胆な投球出来ず・・・

交流戦首位のソフトバンクに終始主導権を握られた阪神が、精彩を欠く試合運びで福岡初戦を落とした。


昨季日本シリーズ以来のヤフオクドームに乗り込んだ阪神は、ゴメスを指名打者にして左ヒザ打撲の癒えた新井が6番ファーストで一軍復帰即スタメン出場するが、ソフトバンク先発・大隣に序盤は鶴岡の二塁打1本に抑えられる。

先手は福岡ソフトバンク。阪神先発・岩田は初回 一死後 川島慶・柳田の連打で1・3塁とされ、内川は空振り三振に取るも5番 李 大浩にセカンド適時内野安打を許し、先取点を奪われる。2回にも二死満塁で柳田を迎えるが、ここはフォークで空振り三振に仕留めた。しぶといホークス打線を前に毎回走者を背負い序盤から球数を費やす岩田だが、3回裏一死1塁から6番 松田にカットボールを完璧に叩かれ通算1000安打目となるレフトへの豪快な14号2点本塁打を浴びてしまう。

岩田は5回裏一死満塁とされたところでマウンドを譲った。代わった鶴が8番 今宮に中前適時安打を許して4点目を失い、4回1/3(119球)10安打 8三振 2四死球 4失点。「低めには集められたので自分の投球スタイルで投げることは出来たが、思っていたよりも低めに対して打者の反応が少なくカウントを不利にして球数も多くなってしまった。ホークスは調子のいい打者が多く警戒し過ぎたという部分もあるかもしれない」。岩田 稔投手が自己分析している。

「低めを完全に見切られた。3-2(フルカウント)が多かったな」。中西清起投手コーチも岩田の不本意な投球にホゾを噛んだ。

立ち上がりは抜群と言うほどでもなかったが、 味方の援護を受けてサウスポー大隣は中盤以降 リズムに乗って来る。レフト内川らの好守も光り、阪神は苦しい戦いを強いられた。7回裏には、先発予定を2度流したルーキー横山が、プロ初のリリーフ登板。1安打2四球で二死満塁となって松田の救援を仰いだが、ここは松田が川島慶を三振に仕留める。しかし、松田は8回にも満塁のピンチを招き、押し出し四球で決定的な5点目を献上した。尚、この回 今成の代打から途中出場した大和が4年振りにサードを守っている。

16残塁はいただけないが15安打で毎回走者を送るソフトバンクに対して、大隣の投球を前に淡白な攻撃で後半は殆ど無抵抗に見えた阪神が5対0の完敗。連勝は4で止まり、溌剌とした動きの福岡ソフトバンクは逆に6連勝となった。(大隣憲司投手は115球 4安打6三振の無四球完封勝利)

「(岩田は細心の注意を払った分)持ち味の大胆さがなかった。殆どボール先行で交わそうとしていた。(打線も狙い球を絞り切れずに沈黙して)防戦一方の試合だった」。和田 豊監督は、昨季日本一を逃した3塁ダグアウト裏で溜息をついた。因縁の舞台で見せた攻守共精彩を欠く点差以上に不甲斐ない内容。次戦以降 猛虎ナインに尚一層の奮起を促したい。