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上本、攻守に精彩欠く

前夜に続く競り合いに1・2番が機能しなかった阪神が、敵地で連敗を喫した。

雨上がりの神宮球場。東京ヤクルト先発左腕・成瀬に対する阪神は、福留を休ませ3番に狩野、鳥谷を6番に上げて7番サード新井、8番 梅野がマスクを被る右打者偏重のオーダーに大幅変更して臨む。

2回表 先頭5番マートンが高め速球をレフトスタンドへ運ぶ3号ソロ本塁打を放ち、阪神が先取点を奪う。「少しだけ詰まったポイントで打ち返したけれども、ホームランになってくれて良かったよ。ここのところイイ状態をキープ出来ているんだ」。会心の一発にマット・マートン外野手の口調も滑らかだ。

阪神先発も左腕の岩貞。初回は3者凡退、2回はヒット・暴投での二死2塁を凌いだが、3回裏二死から山田・荒木の1・2番に連続四球を与えリズムを崩すと、3番 川端にフルカウント後 中前に同点適時安打を許す。続く畠山には外角速球を強引に右中間へ運ばれて2点適時二塁打を食らって、あっという間に3対1と逆転されてしまった。

岩貞祐太投手は3回(58球) 3安打 3三振 2四球の3失点で降板する。「変化球を多投し過ぎてストレートがシュート回転してしまった。畠山選手に打たれた球も梅野の構えたところへ行かず、逆球になってしまった。修正しなければいけない。中継ぎに負担をかける展開にしてしまって先発の責任を果たすことが出来ず悔しい」と話し、反省しきりだった。

4回表 阪神は二死から四球の新井を1塁に置いて8番 梅野が外角直球をライトスタンド最前列へ叩き込む 3号2ランを放ち、すぐさま同点に追いつく。「不利なカウントからでも何とか繋いで行こうという気持ちで打った。逆方向への打球だったので、ホームランになるとは思わなかった」。久々のスタメン出場で放った意外性の一本に梅野隆太郎捕手が笑顔を見せる。

2番手・歳内が登板した4回裏。先頭5番 デニングの二ゴロを雨に濡れた人工芝の影響か?上本がトンネル。大引も中前テキサス安打で無死1・2塁となるが、歳内は後続を打ち取り脱出した。続く5回にも先頭・山田へのストレートの四球から二死1・2塁とされて高宮のリリーフを仰ぐ。ここで高宮は5番デニングにセカンド上本の後方グラブを弾く右前適時安打を許し、ヤクルトに再びリードを奪われた。打球を一度はグラブにおさめかけていただけに「自分が悪い」と試合後、上本博紀内野手は自ら責任を負っている。

6回裏にも代打・田中浩のヒットから1番 山田に直球をジャストミートされて、レフトスタンドへ文句なしの15号2点本塁打を浴びる。この一発が阪神には非常に堪えた。

こうなれば、ヤクルトは連夜の必勝パターン。6回3失点の先発・成瀬からロマン~オンドルセク~バーネットと繋ぐ。阪神は8回表 ゴメスがオンドルセクを捉えレフトスタンドへ10号ソロ本塁打を放り込む。9回にはヤクルト・ショート大引の失策に代打・福留の左中間二塁打で一死2・3塁と守護神バーネットに一打同点まで食い下がったが、途中出場・坂と代打・荒木が倒れ試合終了。6対4と及ばず連敗を喫した。
連夜の逆転負けに指揮官の表情は固い。「(上本は)グラブに当ててるから捕らないといけない。攻守両方に精彩を欠いた。(途中でベンチに退いたのは)投手との兼ね合いもあるけど、アイツに元気になってもらわないと・・。(2試合とも出塁0の1・2番については)打つだけじゃないけど、一回も出られていない」。ここ2試合、好調クリーンアップにお膳立てが出来ない現状を嘆く。

それでも、最後まで粘りを見せた戦いぶりは評価して、「明日に繋げておかないと。ここは何が起こるか分からない。諦めない姿勢は出ている。3つ行かれないよう、明日しっかり行きます!」と話して、雪辱を誓っていた。