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岩崎おまたせ今季初星

猛追を受けながらも逃げ切った阪神が、連勝で首位を死守した。

横浜DeNA先発は、4月阪神に2戦2勝で久々の対戦となる右腕・モスコーソ。初回3者凡退の阪神は2回表  ゴメス・マートン連続安打で無死1・2塁として、6番 今成の二ゴロで併殺を狙ったショート白崎が一塁へ悪送球する間にゴメスが先制のホームを踏んだ。長期ロードに出てから6試合全てで猛虎が先手を取る。

阪神サイドでは低めスライダーの見極めに注意を払っていたが、捕手・嶺井の配球もあって序盤モスコーソは真っ直ぐ中心の組み立てで、思い切った内角攻めも目立った。5回表二死3塁でも鳥谷を力勝負で中飛に打ち取るなど、阪神打線を苦しめる。

阪神は一週間前ヤクルト戦(甲子園)好投も今季未勝利の左腕・岩崎が先発した。DeNAは桑原・山崎憲と右の1・2番を並べるなど打線をテコ入れして臨む。初回は二死から梶谷のヒットと盗塁で得点圏へ進まれるが、筒香を外角速球で空振り三振に仕留める。その後も度々走者を背負うも、藤井の好リードもあって要所を締めて行く。

何とか岩崎を勝たせたい阪神は6回表 福留がヒットで出た一死1塁から4番 ゴメスが内角直球を強振するとレフトスタンド中段に突き刺さる13号2点本塁打となる。「しっかり捉える事が出来た。早く追加点が欲しい展開だったので良い場面で一本打つことが出来たよ。いいピッチングをしてくれている岩崎を援護することが出来て良かった」 。マウロ・ゴメス内野手は7月9日以来1ヶ月振りの感触に素直な喜びを表した。モスコーソは6回(90球)限り、4安打4三振2四球3失点(自責2)で交代している。

岩崎はその裏を3人で片づけるが、7回裏 先頭3番 梶谷に中前安打を許す直前の投球中 左足が吊る不具合が生じて交代となる。急遽リリーフした安藤は、筒香に右前安打を許し無死1・3塁とされるが、ロペス・バルディリスを何れもフォークを振らせ連続三振。白崎も中飛に打ち取り、大きなヤマを越えた。アクシデントはあったが、岩崎は6回0/3(100球)2安打5三振2四球 無失点と堂々の内容だった。

「(代わりっパナ筒香に打たれたが、そこからが)安藤の真骨頂だ。何とかしてくれると思っていた」。試合後、和田 豊監督はベテラン右腕の働きを高く評価している。
   
7回から登板の横浜DeNA2番手・須田も8回表二死満塁では今成を内角直球で見送り三振に斬るなど2イニングを無失点で抑えた。阪神も8回を福原が代打・乙坂にヒットを打たれながらも次打者を併殺に取る。

9回裏には万全を期して呉 昇桓がマウンドに上がるが、すんなりとは行かない。代打・松本啓を内野安打で生かすと3番 梶谷の左二塁打で1点を返され、一死後5番ロペスにも中前適時安打を許して3対2となり、リードは風前の灯か?と思われた。それでも何とか後続を抑えて、阪神が辛うじて逃げ切った。

薄氷の32セーブ目となった呉 昇桓投手は、「不運な当りもヒットはヒット。次へ向けて、しっかり調整する」と厳しい表情で話した。それでも、指揮官は「道中いろいろあっても勝てばいい」と絶対的守護神を労っている。

最後まで冷や冷やしたが、今季8戦目で漸く初勝利を飾った岩崎 優投手は、「すいません。遅くなりました!」とヒーローインタビュー第一声でファンに謝罪。「点を取ってもらっても自分は何も望まず1イニング1イニング投げる! それだけだった。(今季初勝利と言っても1勝5敗と)まだ自分には借金が沢山あるので、どんどん返して行きたい」。勝利の喜びもソコソコに今後への決意を示した。

 「(岩崎は)キレがあって良かった。コントロールと低めに気をつけながら(スピード)ガン以上のものが出ていた。(打者も)差し込まれていたしネ」。『先発第5の男』とは明言しないまでも、待ちに待った岩崎の初白星に和田 豊監督も目を細める。これでロード2カード勝ち越しだが、「ここからは1試合1試合が大事になる。ホーム・ビジター関係なく、どう取って行くか? 全員で必死にやる」と、厳しい表情で結んでいた。