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藤浪完封でヤクルトに3ゲーム差

首位打者、打点王、本塁打王、盗塁王、最多安打…セ・リーグ打撃部門のタイトルを総ナメしそうなヤクルト打線を相手に、藤浪が見事な完封勝利を飾った。

「このところ立ち上がりにフォアボールを出したり、あまり良くなかったので、より慎重に投げました」という藤浪は、3回までパーフェクトピッチング。4回一死から川端に初安打を許すも、続く山田の三塁線への打球を今成が好捕し、5-4-3の併殺を成立させてくれたことで、乗っていけた。

5、6、8回にもそれぞれ走者を背負ったが、連打を浴びそうな気配はまったくなく、9回124球を投げ切った。8回に味方打線が4点を追加し、9対0の大量リードになると、「余裕もあったので」と、9回二死から山田に対しては全球ストレート勝負。4球すべて150キロ超で、狙った三振は奪えなかったものの、遊ゴロに打ち取りゲームセットとした。

「きょうはブルペンからよかった。バランスよく、上からたたけていたと思います。(チームは)きょう負けるとイヤな感じだったので、何とかいい流れにと思っていました」

試合後の藤浪のコメントからは風格さえ感じられた。これで藤浪は11勝目。再びセ・リーグトップタイに立った。

若きエースの快投で連敗を止めたチームは、眼下の敵・ヤクルトとのゲーム差を3に広げた。この流れのまま、甲子園で連勝を伸ばしたい。