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“エース”藤浪の快投で連敗ストップ

代打・小笠原をサードフライに打ち取った瞬間、藤浪は右手のこぶしを力強く握り締めた。
 
2点リードで迎えた8回。2本のヒットと四球で二死満塁のピンチを招き、打席に小笠原を迎えた。ここでバッテリーは全球ストレート勝負を選択。2ストライクと追い込んでからボール3つでフルカウントとするも、6球目の154キロ直球で仕留めた。
 
リードした鶴岡が「打ち取るために、一番いい真っすぐで行っただけ」と言えば、中西投手コーチも「当然、真っすぐ(勝負)。前に飛んでいなかった」と、藤浪の直球の威力を信じていた。
 
「ストレートにこだわりがあったわけじゃないですけど、初球(154キロ)、2球目(153キロ)と押し込んでいる感じがあった。鶴岡さんのリードの中でも、合っていないというのがあったので」
 
本人も手応えを感じながら投げていたようだ。
 
9回は呉昇桓にマウンドを譲ったため、目標としていた180投球回にはあと1イニング届かなかったが、節目のシーズン200奪三振はクリアした。
 
「真っすぐ、変化球ともに精度が上がった。ボールの成長が数字に表れているのかなと思います」
 
セ・リーグの日本人投手が200奪三振を達成したのは、04年の井川慶(現オリックス)以来だという。かつては虎のエースだった井川。藤浪もその域に近づいているということか。
 
チームの連敗を3で止める快投で、リーグトップタイの13勝目をマークした。奪三振王と最多勝をダブルで狙える位置にいるが、「個人タイトルを取れるに越したことはないけれど、いまはそういう時期じゃない。毎回しっかりゲームを作ることを心掛けたい」ときっぱり。
 
「優勝できる位置にいる。ここまで来たら何としても優勝したい」
 
藤浪は“優勝”の2文字をはっきりと口にした。それが最高のモチベーションだ。